金曜日のアジア時間にG20筋から「日本に対する非難めいた議論はなかった」という報道で、ドル円はステージを切り上げた。それまでは堅調ながらも警戒感もあって、ドル円は98円ちょうどをはさんでの動きがメインだったのだが、それが一気にステージを切り上げてきた。G20が待たれたが、それが予想通りであれば日銀の金融政策がお墨付きを得たことになり、これまでの円安・株高が今後も続くだろうという観測が強まってきたからだ。
ドル円は東京時間のランチタイムつけた高値である98.67を越えたあたりで、買っておかないといけないと思っていた人は一斉につかみにいった。むろん私も論外ではない。98.79で買っていったが、あまり持っているのが苦痛になるような辛い場面はなかった。容易に99円台に乗せてきて、ここまでくれば安全圏だとも思えた。すでに今年の最高値である99.95は目前に迫っているし、ここから反転して下落に向かうには、相当に悪材料が出てこないと難しいだろうとも思える。
ニューヨークオープンまでにドル円は99.30レベルまで高値をつけて、その後は99.00から99.30をコアレンジとして進んでいる。米国株が軟調な地合いで始まったので、とりあえず利食いすべきだと思い、99.14で売った。また上がってくるような局面にもなれば、そのときにまた買っていけばよいのだ。100円に乗ってからでも遅くはない。
好き好んで最高値近辺で背伸びして、じっとロングポジションをホールドしたままというのは危険もともなうことでもある。途中、ドイツ連銀のバイトマン総裁が「利下げを期待するな」みたいなことを言ったので、前と言っていることが違うじゃないかということでユーロドルが50ポイントほど上昇。しかし夜中まで待っても、他に大きな動きはなかった。
私は寝てしまったが、G20の声明文では為替相場は動かなかったようだ。予想の範囲内のことであって、「通貨安競争は避けるべき」という文言だけ。日本への名指し批判も何もない。すでにドル円も99円台まで上がって来ているので、それだけでフレッシュな材料とはなりえないと言ったところだろう。
しかし3時過ぎから麻生財務相と黒田総裁の会見が行われて、とくに黒田総裁の「G20の結論は私の自信を深めた」というコメントがマーケットを動かした。これまでの円安・株高の流れが継続することを意味すると解釈できるからだ。ドル円は一段高し、99.68まで上昇。そのまま高値圏で終了した。
さて週明けの動きが気になるところ。私も5時くらいに起き出して、薄い市場をのぞきにいった。激しく円安でも進んでいるのかなと思っていたが、ドル円は99円台だった。たしかに先週末の高値はブレークしてきてはいたが、100円台に乗せていない。しかも早朝のセッションでいつもならば見られるであろう短期筋の買いも出てこなかった。
為替レートの値動きは静かで、必死になって買い上げていくというムードはまったくなかった。また仲値に向かってもドル円やユーロ円などの買いは見られたが、積極的なものではなかった。それではと材料出尽くしならば落ちてもよさそうなものなのに、それもなかった。
今晩も経済指標よりは海外などからの要人発言に注意すべきであろう。G20の結論に対する各国の思惑だ。すでに多くの主要国の財務担当相は発言をしているが、それはあくまでも公式のもの。本音を聞けるコメントは今日あたりからポロポロと出てくるのではないかと思われる。
それに向かって出来ることと言えば、99円台の後半、とくに99.80アッパーでドル円を売り込んでおいて、それのロスカットを100円ちょうど乗せでやってみることくらいか。ドル円のロング攻めは完全に100円に乗せてステーブルになってからでも遅くはないようにも見える。
日本時間 17時40分
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