昨日の欧州時間は、夜の雇用統計待ちで小動きだった。ドル円は98円ちょうど近辺でじっとしており、グローベックスでの米国株も前日の上昇の勢いで高値張り付きのままだった。水曜日に出たADP指数の悪さで、今回の雇用統計は悪いのではないかという観測のほうが強かった。そうなると自然に、ドル円やユーロ円でショートにしておきたいと思って売ってくるプレーヤーも多かったことだろう。
それに反して雇用統計の結果は事前の予想を上回るものとなり、ショートカバーが強烈にリードする形で、ドル円もユーロ円も直後に急上昇した。ドル円は99円台に、ユーロ円は129円台にまでぶっ飛んだ。私もショート目で見ていたので、その間は売らなかったのがせめてもの救いだった。
ユーロドルもドル買いということで最初のうちは安値攻めをし、1.30台の前半まで下がっていたが、米国株が急上昇し歴史的な高値を更新してきたとなると、徐々にリスクテークに弾みがついてユーロも反転、上昇。ユーロドルが1.31台にまでメクレ上がると、ユーロ円も130円台にまで乗せてきた。
23時に発表されたISMの景況感や製造業受注のデータは悪かったのだが、市場は反応せず。完全に無視された格好だ。ニューヨーク時間のランチタイム以降は激しい動きはまったくなくなり、リスク全開の状態で終了した。
本日は材料が少ない。ドラギ総裁のコメントが出てくるくらいだ。最大の関心はリスク性の代表である株価の動向である。このまま高値圏をキープできるのかが試される一日となる。米国株が利食い先行ということになったら、私としては130円近くのユーロ円をショートで攻めてみたい誘惑に誘われている(笑)。
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