昨日はアジア時間で日本株が急落するなど、パニック的な様相を呈していた。為替相場でもリスク回避が急がれ、朝がたには103円台だったドル円も、欧州序盤には101円台の後半まで押し込まれた。私としても日経先物が戻らないうちはドル円のショートで構わないだろうと考え、昼間に作ったショートポジションをキープしていた。
夕方に甘利大臣が「うろたえるな」という発言したので、ビックリした。市場の鎮静化を図りたいのだろうが、表現が稚拙すぎる感じだ。お上主導の官営相場を表しているかのようだ。信じろと言われても投資家は損失だけは回避しないといけないはずで、いくら慰めても効き目はない。
まるで大本営発表のようでもあった。市場もやはり失望したのだろうか、このコメントが出たと同時に日経先物は14000円の大台割れを喫して、13985円まで差し込んだ。少し遅れてドル円も下がり、ついに100円台にまで下落した。ユーロ円も安く、129円台に突入している。
ただその後の動きにはリバンドの性質が強かったようだ。日経先物は急速に自律反発し、14200円台まで急上昇。ドル円も100.82までやった後は、速攻で101円台にまで戻してきた。私もこの間の動きのいやらしさを確認してポジションをクローズしたが、これから迎える米国市場に向かってリスクオフの動きが出ようものならば、もう一度、ドル円を売っていこうと考えていた。
グローベックスでは米国株も大幅安を強いられており、これがもう一段安するのか、それとも反転・上昇に向かうのか。それがニューヨークオープンの注目どころである。株価で日欧が急落していたので、あまり経済指標には興味が持たれないだろうと思っていたのだが、あまりにも悲観的になりすぎていた反動もあったのだろう、良い経済指標が立てつづけに出てきたので、マーケットはちょっとだけリスクテークに傾いた。
米国株もそれほど落ちなくなったことだし、ちょっとドル円でも買ってみようかという気になってきた。101.58で買ったのだが、そもそも自分としてはベアフィーリングで臨んでいることなので、下げ始めるととても気弱になってしまうものがある。101.50を下回ってきたら、すぐにロスカットしてしまった。ああ、つまらないことをやってしまった。
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