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西原宏一_メルマガ取材記事
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ドル円99円台まで戻すも日銀会合で反落、
海外勢の様子を見つつまたショート攻めか

2013年06月11日(火)16:11公開 (2013年06月11日(火)16:11更新)
持田有紀子

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 先週末にドル円は乱高下して、その結果、雇用統計スル―で高値引けで終えた。となるとどうしても週明けからは高値追いとなりそうものである。ここ2、3週間はそうした予想と思惑と違った方向で相場が反応していたので、昨日の早朝でドル円が素直に98円台に向かって上がっていくのには、ちょっと驚いた。

 そして東京市場が始まる前に98円台乗せ。ごく短期的なショートポジションの買い戻しの域を出ないだろうが、それでも先週にあれだけ強烈に売り込まれた割には、上値での抵抗は少なかったと言える。98円台まで戻ったとはいえ、先月末は100円台だったのだから、まだレベルとしては円高傾向が続いている。

 金曜日の欧州勢はドル円の積極的な売りかたに回っていたので、昨日はどうなることかと思って見ていたが、98円台のミドルということもあって、さすがに売りの手は引っ込んだようだ。むしろクロス円がリードする形で、ドル円もどんどんと値を切り上げていく。ユーロ円が130円台に乗せてくると、リスクテークも意識され、欧州株は高い。

 グローベックスでの米国株や日経先物も、当然のごとくラリーしている。私としても少しはドル円を買って見たりはするが、ここはどこまでは端っこなのかを見極めたい気持ちのほうが強く、本格的に腰を据えたポジショニングにはならなかった。

 ニューヨーク勢もドル円の買いで参入したようで、ドル円は99円台に乗せてきた。これはアメリカの国債のアウトルックがネガティブだったものが、ステーブルに上げられたためのドル買いもあったのだろう。ドル円は99.28まで上昇した。しかしその後から値動きは極端に鈍くなった。アメリカでのイベントがないというのがその一因でもある。

 また米国株も先週の雇用統計後の上昇から、そのまま高値圏を保ってはいたものの、一日の変動幅としては極端に狭いものとなった。すべてが、次の変動要因を求めてのエネルギーを蓄えているぞ状態に入ってしまったようだ。

 さて今日は日銀の金利会合だ。お昼のドル円のレベルは98円台の後半であった。昨日の99円台から垂れてきているので、上がっていくためには、それだけの物量のオファーをこなさなければならない。逆に下がるのならば、昨日、メクレ上がった分だけショートカバーも済んでおり、案外に下はスカスカかもしれない。


 東京時間のコアタイムではまだ99円台を見ていないので、買い戻しのロスカットは99.00でよい。そしてどこかで売り込んでいく。できれば発表直前のギリギリのタイミングがよい。12時半に発表なので、12時を過ぎてからでもいいだろう。そう思ってランチタイムは半分、寝ながらゴロゴロして画面を見ていた。

 すると12時前にドル円が急降下し始めた。もう会合の結果が出たのかな。遅く出ることはあっても、定刻を前倒しで発表されたためしはない。それでもドル円は下がっているのだから、とにかく売ってみることにした。すでに98.50を下回ってきている。ちょっと前ならば98.85とかだったのに。追いかけて売って、やっと98.38で売れた。なんとも安い~。反対にいけばすぐにカットしたいので、98.50でとりあえずストップ注文だけ出しておく。

 決定会合の結果が出たようだった。やはりまったく変更がなかったようで、長期金利の不安定さに対する対策くらいは出てくると思ったが、オペレーションの年限の変更もなし。これではノ-ケアだといっているのと同じだと市場に取られたのだろう。ドル円は97円台に突入した。

 しかし先週ほどのチョッピーさはなし。比較的に落ち着いた動きに見えた。再び98円台に乗せてくるときに買い戻す事もできたし、戻りを売ってみては、すぐに買い戻すという作業に執心。98.35を越えてきたところで、いったんは取引を停止して、しばらく様子見へ。

 今晩も材料が少ない。ドル円が99円台で跳ね返されて下がってきたので、日銀の姿勢が海外のプレーヤーにどう受け取られるかに注目したい。ドル円は97円台に突入してきたら、またショートで攻めたいところ。株安も伴っていればリスクオフにもなるので、なおさらドル円ショートにはフェーバーになるはず。


日本時間 16時00分

 


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