昨日のアジア時間ではドル円が朝から買われて高かった。96円台の後半だ。早朝のセッションでは96円台の前半だったので、ひたすら上がっていった格好となる。96円台で高い、というのもおかしなものだが、相場とはそうして見慣れた水準を変更していくものだから仕方がない。
ドル円は96円台の中盤までは何度か緩んできたりするが、すぐに拾い上げられて96円台の後半になってきた。どうやら、その辺の居心地が良さそうだった。そろそろドル円もレンジの上限ではないのかと思いながらも、96円台の後半でポジションをつくるのは見送ることにした。
欧州時間になると前日の反動からか株価も高く、ややリスクテークが強い。ユーロ円などクロス円もしっかりとしていた。ユーロ円は126円台まで突っ込んで、その後の戻しが131円台なので、128円台というのはちょうどその半値レベル。これをどちらに持っていかれるかで、今後の円相場も決まるというものだ。
昨日はまた夜中の変な時間に起きてしまったので、なんだかとても眠かった。ここ2、3日はニューヨーク市場でも為替相場がよく動くので、こんなことになったのだ。とても早い時間に寝たら、また夜中に起きた。ちょうど1時を回っていた。画面を見ると、ドル円が安かった。
ニューヨーク勢が売り込んだようで、欧州委時間までの96円台後半からは1円以上も値下がりしていた。しかも今度、突入した95円台ではあまり意欲的なビッドに妨げられることもなく、95円台の前半まで押し込まれたようだ。イベントもなく、特に目立った材料もない。単純な需給によるものだろうが、それではと、私も95.40で売っていった。
そしてまあつかないだろうと思って出した95.70のロスカット注文が、あっさりとダンになってしまった。急激にドル円が吹きあがり、96円台まで戻ってしまった。ああ、また夜中の最初の一撃で余計なことをやってしまった。しかし最近はドル円やユーロ円のショートでもそれなりに取れる相場になってきている。気を取り直して、頑張らねば!
すぐにまた96円ちょうどを割りこんできたので、私もすぐさまショート参戦。さっきのこともあるので、メクレ上がりには要注意だ。5ポイントでもアゲインストにいったら即、損切る態勢で臨む。2回目のディップでは前回の安値である95.14を下回れずで、95.50を割りこまず。私はタイトストップ作戦で臨んでいたので、大きなケガはしなかった。
しかしその代わりに取引回数の割りには利益のあまり多くないトレードとなってしまった。それでもまた96円台に乗せてきたので、あれはあれで良かったのだろう。また東京勢が猛烈に買ってくるだろうという観測もあるだろうし、ニューヨーククローズではどうしてもショートカバーがメインになる。
早朝の相場も当然、参加。前日と同じで96.00あたりでのスタート。いつもと同じパターンならば、ここから買われていくはずだ。私も東京勢の買いに期待して、ほんの少しだけ、ドル円をロングにして彼らの本格参入を待った。ユーロ円も128円ちょうどあたりであり、もっとも神経質なレベルだ。ドル円はここまま96円台の中盤あたりまで上がるのかなと楽観視していたが、裏切られた。
マーケットは95円台の方向を攻め始めた。そして戻りも96円ちょうどをつかずである。私はコストの手前でロングを損切ったが、前日のこともあるので、その後にショート攻めするようになるまでには心の切り替えも必要だったが、やはり果敢に売って行くことにした。
でも行動に移せたのはドル円が95.50を下回ってからだ。いかにも遅きに失した感が強い。ここまでくれば今月の安値である94.93も近い。それでも日本株が大幅安で始まり、さらに下げ幅を拡大しているのを見ると、リスク回避の観点から我慢できなくなった。まあ、どうせすぐに損切ればいいやと思って、94.42から売っていった。とりあえず朝のロングでやられた分を取り返そうと、94.06で利食いの注文を置いたが、これは案外とあっさりと買い戻せた。
ドル円は今月の安値を更新してきたが、さすがにその水準ではもみにもんだ。しかしついに下抜け。東京時間では珍しい、ドル円の深押しである。午後にも一段安して、ドル円は東京時間の終盤には93円台に突入となった。アベノミクスは昨年の11月14日の野田首相の解散宣言からとすると、それ以降のドル円のレンジは79円台から103円台である。大ざっぱに見て、その半値押しである91円台が当面の下値の目標となるのだろうか。逆に、その辺まで行かないと昨今の円高には達成感が出ないだろう。
今晩はアメリカの小売売上高や失業保険のデータが出てくる。しかし米国株は3日連続で下落しているし、日本株も先月以来の安値近辺でステイしているので、どのような結果が出てもマーケットは容易に楽観視することにはならないだろう。ドル円やユーロ円が安値攻めをするのであれば、喜んでついていきたいところだ。しかし今晩も動き出すのはニューヨーク時間の午後になってからかもしれない。
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