昨日は日本が休みで、アジア時間では小動き。中国のGDPが減速しつつあるものの、それでも事前の予想通りだったということもあり、ややリスクテーク気味となった。ドル円は99円台の前半でステイ。
本格的にリスクテークとなったのは欧州時間からである。欧州株は高くて、グローベックスでの米国株は今年の最高値、すなわち歴的な高値水準で張り付きのまま。ドル円も99.50を越えてくると、もう誰も売ろうとはしなくなった感がある。シティ銀の決算発表をも込んでの動きであろうが、それでもドル円はついに100円台まで乗せてきた。
そして決算の結果も予想を上回ったということで、ドル円は100.48まで駆け上がった。こうなってくると先月の押し目である93円台からの最大の戻しが101円台のミドルであることから、101円台まで買い上げても良さそうな雰囲気になってきた。
経済指標としては小売売上高とエンパイアの景況指数が出たが、良いのと悪いのとでマチマチ。ニュートラルかと思ったが、ドル円は急落。いとも簡単に99円台に逆戻りした。米国株は高さをキープしているので、私はドル円を99.91で買ってみたのだが、その後はほとんど動かず。100.00をはさんでの小動き。
株価を見てみると動意に欠けるのに、米国債が上昇傾向を強めてきた。長期金利は低下している。ドル売りの呼び水になってはいけないと思って、私はほぼ同値で売ってポジションをクローズした。
休み明けの東京市場では、朝からドル円の買いが先行した。再び100円台に乗せたりしたものの、すぐに売りに転じた。高く始まった日本株だったが、あっという間に下げに転じたからでもある。リスク許容度が減退したので、仕方のないドル円の下げである。
ドル円やユーロ円の相場はますますこう着感を強めてきている。当面は5月の高値である103.72と6月の安値である93.79の半値である98.75あたりが押し目買いすべき目標となるのだろう。しかるに98円台にまで下がってきたら、そこからバイ・オン・シップに励むべきかなぁ。また上値が重いことも確認済みなので、100円台アッパーでは売り態勢に入る感じで構えておくべきなのかもしれない。
今晩もおおどころの企業決算が待ち構えている。米国オープン前にはゴールドマン・サックス、引け後にはヤフーなどが予定されている。その他にマクロ指標でも細かいのがたくさん出るので、トリッキーな動きには注意を払いたいところ。
結果としてもどちらかに大きく振れるとは思えないのだが、米国株が歴史的な水準にいるので、いきなり動きだす局面もあるのかもしれない。注意はしておいたほうがよい。
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