昨日の欧州時間ではドル円は98円台の中盤を下回ってきた。アジア時間では99円台にも乗せていたりしたので、どうもどちらに行きたいのかハッキリしない状態が続いたのだが、やはり雇用統計の結果を受けて9月のFOMCでの緩和縮小の可能性がほとんどゼロになってきているという見方が強まったのだろう。
私は夕方にいっぱい他の仕事を抱えていたため、参戦できなかった。ドル円が98.40あたりをやっているというのはスマホを見てわかっていたが、機動的には動けない状況だったので手を出さずにいた。帰宅して97円台などに突入していたら、喜んで突っ込み売りをしていくつもりだった。
夜22時くらいから臨戦態勢に入った。しかしドルが戻ってしまっていた。ドル円は98.50よりも上サイドでやっているし、ユーロドルドルも1.32台の前半まで押し込まれている。短期的なドルの買い戻しが起きていた。これでは自分には興味のない展開である。
ISMの非製造業の景況感も予想を上回ってきて、ドルが瞬間的に一段高。すぐにドルは垂れてきたが、安値攻めをするという勢いには欠けていた。そのうえ、米国株が高いままなので、日本円をロングにする理由に乏しい。勝負は翌日に持ち越しにした。
そして朝起きてみたら、早朝に起きてレートをチェックしたら、ドル円はほぼ安値圏にいた。なんと、98.25あたりである。米国株はほとんど動いていないが、相変わらず歴史的な高値圏に位置している。それなのにユーロ円などのクロス円も下がっていて、為替相場のほうが先にリスク回避に向かっていた。
私は朝から思い切ってドル円を98.27でショートにしてみた。まあ、ほとんど前日の安値近くなので、底値を売っているということは承知している。とても怖いレベルで売っているのだから、ロスカットは早めにおこなうことにして、10ポイントもアゲインストには耐えたくないくらいだ。
東京市場では仲値決めにかけて買われるのではないかと、ちょっと危惧していたが、9時を回ってみると、むしろドル売りが優勢となった。さすがに98円台の前半ということもあって、拾っておきたい人は様子見だし、ロングキープの人は半分でも損切っておきたいという感じだったのだろう。
ドル円が98.50アッパーであれば我慢もできるのだろうが、98.30などになってくると損切りのチャンスと考えて逃げのオファーも出てくる。ドル円はゆっくりとではあるが、98円台を割り込んできた。
先週のサポートであった97.50-60ゾーンのイメージはきつく残っている。多くの人も同じようにそう考えているだろう。私もあまり欲張らずに買い戻そうと思っていたら、ぴゅるっと98円台まで戻る場面もあったので、慌てて買い戻した。そしてドル円の戻りは限定的なまま小動き。また、どこかで売らねば、、、
お昼過ぎのオーストラリアの金利会合は注目を集めた。利下げがすでに織り込まれているとはいえ、いよいよオーストラリアも低金利ゾーンに入ってくる。オージーの売りが加速することで、ドル円にも下げ圧力がかかってくるかもしれない。13時半に結果が出た。
予想通りに0.25%の利下げだった。イベントを通過してオージードルは急上昇。案の定、それにつられてドル円も上昇し、東京市場の終盤にはドル円は98円台ミドルまでの上昇となった。98.50アッパーでは売ってみようかと思って構えていたが、クロス円が全面高になっているので、なかなか売り込めずにいたが、折り返してきた。
今晩は大きなイベントがない、貿易収支が出るが、あまり相場には関係なさそうだ。米国株がもうちょっと目立って値崩れを起こすようであれば、大きなポジションでリスク回避の方向で攻めてみたいと思うのだが、これだけ値持ちよくしっかりしていると、局地戦にしかなかなか参加できない。閑散に売りなしを地でいっているようだ。
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