昨日のアジア時間では為替相場は小動き。欧州序盤ではドル円は98円台の中盤で始まった。これは先週の金曜日のレベルからすると、落ちてきた局面での最安値ゾーンにいることになる。特にマーケットを動かす材料には乏しいのだが、エジプトの問題とシリアの化学兵器の査察の話が相場を動かす可能性もあるので、リスク回避の方向でのポジションはどこかで作って持っておきたい。
ユーロ円は131円台で、ここ最近の戻し高値に張り付いているので、なかなかショートにしづらい。それではとドル円の売り場を探すことにした。もし動かなければ、21時半に出る経済指標のタイミングでショートメークするしかない。結局はニューヨークオープンの頃まで動かなかったので、経済指標が出てから売ることにした。
出てきたアメリカの耐久財受注は予想を大きく下回った。そもそもこの指標はブレが大きいので、あまり当てにならないものと思っている。だから相場の反応も限定的だろうと思っているのだが、ドル円を売りたいというイントが強かったので、とりあえず下がってきたこともあって98.38で突っ込んで売っていった。
ユーロドルもピョンと跳ね上がってドル安のほうに向かっているので安心していたのだが、ドル円は98.25あたりまで突っ込んで、すぐに戻ってきた。グローベックスでは米国株はあまり下がっていない。やはり当てにならない指標だ~。私はすぐに買い戻したが、すでに98.45。指標で売ってみた人々がみな、買い戻しているのがわかる。
その後はドル円は98.50も越えてきて、そのまま日中の高値圏で小動きとなったので、私は退散。翌日のために体力温存しておこう。そもそも今週に力を使いきることは得策ではない。
ところが夜中にケリー長官がシリアの化学兵器について非難する会見をおこない、その上でアメリカの武力行使を示唆したので、マーケットは全体的にリスク回避に向かうこととなった。株価はラリーしていたが、そこから急落。為替相場ではドル売りが瞬間的に強まった。
それでもドル円は私が売ったステージでの安値をブレーク出来ず。つまるところ、ドル円もユーロドルも海外市場ではほとんど動かなかったことになる。ドル円は50ポイントほど、ユーロドルは40歩インドほどの、実に狭いレンジ内での取引に終始した。
さてシリア問題が激化してくるなか、今日のアジア時間では始めのうちはリスク回避の傾向が強く、ドル円も昨日の安値を下回る局面もあった。ドル円も98.05まで差し込んだが、98円割れは見られず。その後はやや買い戻しが優勢となった。昨晩のリベンジもあるので、スモールポーションでドル円を打診売りもしてみたが、結局アジア時間には98円台割れはなかった。
中東情勢で相場が振れるのは海外市場からかだろうか。ケリー長官が戦争についても言及したので、実物資産である金価格が上昇し、1400ドルの大台を回復している。このような理由でコモディティが高い時は、とくにドルが売られやすいのが定石だ。今晩も追撃売りも想定して、ドル円をショートで攻めていこうと思う。
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