昨日は中東情勢も一服感が漂い、アジア時間でもややリスク許容度が増大してきた。株価の回復もみられ、ドル円も98円台に乗せてきた。私もややドル円でブルになりかけていたが、こうなると買っていくことが難しい相場展開になる。押し目があまりないのだ。次はドル円が98円ちょうど割れして97円台になったら買おう!と思っても、そう思いはじめたら、すでに相場は上の方にいってしまっている。
多少緩んでも、もう98円台を割り込むことがない。98.05でビッドして待ってもみたが、これは来なかった。29日の早朝にもシリアに空爆開始と見られていたものが、国連の要請もあって、査察が終わるまで軍事行動には出ないとされたからだ。
しかもアメリカのGDPの改定値がたいへん良かった。貿易分の改定幅が大きかったとはいえ、プラス2.5%まで大幅に上昇修正された。これでビックリしたマーケットでも、ドル円は98.50を越える局面も。ちょっと待っていたらすぐに垂れてはきたが、それでも98円割れまで届かず。98.05で買えないのだから、それならばそこをストップレベルにして、買ってみることにした。98.28で買って、98.05で売りのストップ注文を置いておく。
夜は完全に寝てしまった。朝、見るともう一度、高値攻めはやったようだが、私が見ていたレンジを越えるようなダイナミックなものではなかったようだ。朝のレベルが98.40あたりだったので、とりあえずポジションを閉じて、午前の東京マーケットの動きを見ることにした。
シリア攻撃が延びたといっても、査察が終わるまで3、4日の猶予ができただけである。安保理で話がまとまらなかったことに対してアメリカは単独行動も辞さないと明言している。どのみち、週末には再び軍事介入するかどうかで世の中が騒然となるのは必至だ。10年前のイラク戦争のときと同じで、シリア査察の結果、化学兵器の痕跡がないと結果が出ても、アメリカは武力行使に出るだろう。アメリカは自身、化学兵器の証拠を見つけたと主張しているのだから。
それを見越すと、やはり今晩からでもドル円かユーロ円でショートを作っておいて、リスクオフに構えておきたいと思われて仕方がない。東京市場では始め株の高値攻めで始まったが、その後すぐに日経先物が300円ほども急落する場面があった。やはり手放しで中東情勢が落ち着いたと考えてはいけないのだろう。
今晩はCAPMやミシガン大学など、景況指数がたくさん出る。それを契機にポジションを作りたいところ。仮に結果が良くてドル買いになっても、そこは絶好の売り場だと考えて、逆張りであってもショートメークで対処したいと考えている。
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