昨日はドル円が103円台を割り込んで欧州入りとなった。アジア時間では中国のスローダウンを警戒してのリスク回避が続き、それに影響を受けてドル円の103円台キープは困難になったようだ。私もどこかでドル円かユーロ円を売ろうと思っていたので、ドル円の重さを見せつけられた後だったことだし、ドル円を売ることにした。戻りを待っていても戻らない。仕方ないので102.94で売った。朝からついていない103.10をロスカットにする。
昨日の海外市場でもイベントのない一日であった。ウクライナ問題で何かフレッシュなことでも出てくるのを待っているしかない状態。あとはニューヨークオープンの時点で新しい動きが出てくるかどうか。フローベックスでは米国株が安値追いの状態となっている。ドル円は重いには重いのだが、102.70あたりまでしか下がらない。
ドイツのショイブレ財務相が「ドイツに限ると今の金利は低すぎる」と本音をしゃべってしまったことで、ユーロが上昇となった。ユーロドルは1.39大に乗せてきた。これならば同じドルショートでもユーロにしておけばよかった…。
夏時間のため、米国株も早く始まるので、我々、日本人にとっては取り組みやすい。米国株はグローベックスの通りに安く始まったので、それでドル円もちょっと下落。しかし102.50は割り込まなかった。米国株はすぐに反転、上昇。この切り返しを見て、私もドル円のショートを買い戻した。102.72だった。いかにも狭い値幅での取引がこのところ続いている。マーケットそのものがダイナミックに動いていないのだから仕方がないのだが。
さて今晩からは経済指標も並んで出てくる。まずはアメリカの小売売上高。悪天候の影響としょうして悪いデータに理由づけをしてきたが、これからはどうなのか。それを確かめるための、ちょうどよい機会である。さすがに今後も悪いものが出てきたりすると、米景気は本当に大丈夫かということで、大きなリスク回避を誘発するかもしれない。これは失業保険など、雇用関連のデータでも同じことである。
アジア時間に発表になった中国の経済指標が悪かったために、ドル円は昨日の安値も更新してきた。海外市場でもう一段の押しとなるか注目である。またユーロドルの1.39台での振る舞いも気にかかる。ここでキャップされるのかどうか。ユーロ高・ドル安というのは足元のファンダメンタルズとは完全に食い違う。
ECB(欧州中銀)はまだユーロの利下げを模索している節もあるし、ドルのテイパリングは続いているのだ。ユーロのイージングとドルのタイトニングである。この環境の中で1.40台に乗せてくるだけの正当化がいかにしてなされるのか。
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