昨日の欧州序盤では、ドル円は102.50アラウンドだった。アジア時間に102.70あたりまで高値攻めをした後の、垂れてきているところである。垂れて、といっても値幅は小さい。このイースター休暇で、為替相場はまったくの動意に欠ける状態に陥ってしまった。日本もゴールデンウィークが近づいていることもあり、ますます動きにくくなっていきそうだ。
しかし動かないだろうと思いながらも、何かをしなければいけない。東京クローズに向かって日本株が垂れてきて、そのまま安値引けしたので、リスク回避の方向でポジションを張ってみようかと思った。ところが何か動きが現れたら、そこから突っ込んで売ってもいけるのだが、ずっとドル円は102.50をはさんで前後5ポイントの動きのままだった。
ちょっとワイドなビッドとオファーのようなものである。マクドナルドなどの米企業決算が出てきたが、いずれもアナリスト予想を上回るものだった。それでも特にグローベックスでの米国株にも反応はなし。むしろ大型買収の話しで欧州株も堅調。
ミクロ指標では動かなかったが、中古住宅のデータが良かったので、これでようやくドル高のほうに動いた。しかしユーロドルが1.3800を割りこんでくるので精一杯で、値幅はない。ドル円も昼間の高値を越えてくることもなかった。あまりにも相場が動かないので、私は寝る前に102.20のビッドと102.90のオファーを出しておいたが、もちろんそんなレベルまで届くはずもなかった。
さて今日は昼間に中国の景況感が出たが、これはジャスト予想通りで何も反応はなし。相変わらずドル円もユーロドルも、いつ見ても同じレートだ。東京市場のクローズにかけてポジション整理にともなってドル円は102.40台から102.60台に上昇したが、そこで止まっている。夕方にドイツの景況感が出るので、これが少しはマーケットを揺さぶるかもしれない。
だがニューヨークのコアタイムは動きそうもない。それはニューヨーククローズ後に大きな決算発表を控えているからであり、そのための様子見になりそうだからである。アップルやフェイスブックである。ITバブルもあるのかと警戒され始めている時期でもあり、これらの決算発表は後々まで影響が残りそうだ。
つまり当面のマーケットの行方を決定しそうだということ。すでに米国株は再び歴史的な最高値の近くまで戻ってきているので、なおさら株価を正当化する材料が必要となるとところ。失望にでもなれば、その反動は大きいだろう。私としても早めに寝て、早朝の相場展開に参加したいと思っている。
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