昨日はユーロドルのショートで臨んだ欧州市場であった。買い戻しのストップ注文は1.3780に置いてある。これは先週末に下がったときに、なかなか戻しきらなかったレベルだからだ。その手前ではかならず売りそびれた連中のオファーが多くなるに決まっていると見たからだ。逆にこのレベルを越えてくるようであれば、目先のユーロのイージングを材料としたユーロ売りは、いったんは終わりということになる。とりあえず流れが続いている限りは、同じ方向で攻め続けるしかない。
ドイツの景況が悪かった。ZEW指数が予想を下回ったのをうけて、ユーロは下落に向かった。それでもストンと落ちることはなく、なんとなくユーロドルは1.3740-50ゾーンでサポートされている感があった。夕食のため、私がちょっと目を話しているうちに、ユーロドルは1.3706になっていた。何か別の材料が出たのか。とにかくこのユーロショートを持って、かなり久しい。そろそろ利食いもしたいところだ。
しかしここは悲しい習性だ。同じ利食うのであれば、もう一度ポジションを膨らます。自分のリスク感応度が高まることによって、5ポイントのアゲインストにでも敏感になる。もちろんすぐに止めてしまうのだから、余計なことをやってしまったという結果に終わる可能性の方が高いのも承知している。しかし10回に1回でも、このままユーロが下向きに走り出すかも知れないのだ。そうなると、1年分の利益を一気に捻出することができるかもしれないのだ。
私は1.3707で売り増して、ちょっと画面に張り付きに。1.3710とかがビッドになってきたら、もう速攻で買い戻さないといけない状態なのである。ちょびっと1.36台にも突入はしているようだが、走らない。すぐに1.3705あたりまで戻される。マーケットでは下攻めもしているのだろうが、反対にビッドの意欲も相当のものだ。私には長く感じられたが、実態としては10分もなかったのだろう。やはり1.3712で全部のショートを買い戻させられることとなった。
どうやらドイツ中銀、つまりブバの関係者が、ユーロのイージングに関して、かなり前向きな発言をしたようだ。それがユーロ金利の先安観をもたらし、ユーロ売りにつながったようだ。私としてはユーロドルの値段の動きしか見ていないので、あまり原因がなんであったのかなどは関係がないのだが…。
それにしてもトレンド方向というのは攻めにくいものである。多くのプレーヤーが短期的にいっせいに同じ方向にポジションを傾けるので、それ以上、先には進みづらくなる。利食いや逃げが出てくるからだ。むしろそうしたポジションのコレクションによって反動のほうが激しかったり、値幅が大きかったりするものだ。
それを考慮すると、先週の後半から続いているユーロの下げは腰が強い。入りどころと損切りポイントを的確に設定しておけば、2、3度やられることがあっても、最低でもトントンに持っていくことができるくらいに、調整のステージは見られない。
米国株は歴史的な最高値に張り付いているので、ここからリスクがどうこうというのはナンセンスだ。米国株が急落しない限りは、リスクの動向については無視してかかる。今日もユーロドルの値動き中心の展開となろう。戻しは1.3750あたりまでが第一弾のメドであり、最大でも1.3780。この辺を戻り売りのポイントとして頭に入れておいて、後は前日の安値をブレークしてきたらの突っ込み売り作戦で臨む。
日本時間 15時10分
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