昨日の欧州序盤では、ユーロドルは1.37台の前半で、いつ1.36台に突入してもおかしくないところ。そしてドル円は102円台の前半であった。やはりこれまでの変わりなくユーロに私はベアスタンスなので、ユーロドルの戻りを狙っていた。1.3750くらいまで戻ってくれれば、そこから売り込んでいきたいと思っている。しかしなかなか戻らない。
そうこうしているうちに、ドル円のほうが落ちてきた。101円台に突入。スピードはのろいので、とてもトレンドフォローで売り込んでいく気にはなれない。そしてイギリスの雇用統計を境に、ポンドが急落を始めた。内容が悪かったのだろう。その後に出たBOE(英中銀)の半期インフレ報告でも利上げを急がない姿勢が示されていたようで、ポンド売りとともにポンドドルの下げも明瞭になってきた。
ツラれてユーロドルも下がればいいのにと思ってみていたが、ユーロドルは1.3700あたり、つまり前日の安値を前にして踏みとどまっている。その分、ユーロポンドの上げに全面的に反映されている。まさしくポンドの独歩安の展開だ。ここまでユーロドルが下がらないとなると、今度は反転して上昇に向かうのではないかとも考えられたが、さすがにユーロドルをロングにするのはためらわれた。
ユーロポンドの上げがなかなかユーロドルの値動きに反応しない。ユーロドルが1.3750あたりまででもいいから上がってくれればと願っていてもあがらなかった。相当にユーロドルの上値のオファーもつまっているのだろう。ニューヨーク時間に入ってもユーロドルは10ポイント程しか動かず。ドル円やポンドドルの方がはるかにたくさん動いてしまっている。私は1.3745でオファーを出しておいて寝てしまったが、それも朝まで届かず。
今晩は多くの経済指標が出る。景況感からインフレ指数、雇用関連など、たくさん出過ぎて、どれにも反応しづらくなりそうだ。ここは経済指標に一喜一憂するのはやめて、22時半に始まる米国株の動向で判断しようかと思う。連日の歴史的な最高値の更新で沸いていた米国株だったが、昨日は高値警戒感から反落している。
値幅こそ小さいが、今日も下がるようであれば、一気にリスク回避が進むかもしれない。そうなるとドル円やユーロ円でのショート攻めにも妙味が出てくるというものだ。基本はユーロドルの売り場探しというスタンスをキープしつつも、米国株の値動きを見ら見ながらの円相場ウォッチが妥当のように思われる。
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