昨日の欧州序盤では、ドル円もユーロドルも下げ傾向で始まった。つまりユーロ円が下げているのである。でもクロス円が下がってきたからと言って、マーケットがリスク回避になっているわけではない。ドイツ株は歴史的な高値を更新してきているし、連休明けのイギリス株もとても高い。
ドル円は101.75あたりまで下がってきたが、そうした外部環境を眺めていると、とてもドル円やユーロ円をショートにして攻める気にはなれない。むしろ反転時期を探りながらの押し目拾いを目指すべきなのかもしれないと思わせる。
そうしているうちにアメリカの経済指標も近づいてきた。ドル円はまさしく戻ってきて、101.90も越えてきた。102円台は何度も乗せているが、そこはいかにも重そうである。ここから買っていくのは得策ではないと思いながらも、グローベックスの米国株も高いのだから、買っていくしかなさそうだ。
もしも経済指標が悪ければ、そのときにいったんはロスカットすればよい。そう考えて、ドル円を101.91で買っていった。とりあえず損切り注文だけ出しておかないとだ。欧州序盤には101.70はタッチしていないので、順当に101.70で置いておくことにした。
経済指標はいくつも出たが、総じて良いものが並んだ。ドル円は102円台に乗せてきたが、値幅は小さい。まったくもって、ダイナミックさに欠ける。一方でユーロドルは1.36台の前半まで攻め込んで、前日の安値をも下回ってきた。ドルの全面高となっている。しかしユーロドルがその先に進まないので、ドル円も純然たる上げ相場にならない。
ドル円は102.10レベルに乗せてくると、すぐに売りが出てきて、10ポイントほども押し込まれる。ユーロドルが一段安しないと、ドル円もさらなる上昇はないような感じだ。日付けが変わって、為替相場の動きが鈍くなった。私もあきらめて102円台のうちに売ってしまおうと思い、102.02でポジションをクローズした。
今晩はイベントがない。注目は株価だけだろう。欧米の株価が歴史的にも高いレベルを維持できるのかどうかだけである。利食い売りが出てくるだろうが、それによって値崩れするかどうかだ。妙に102円ちょうどをはさんで一進一退を続けるドル円では、フラストレーションがたまってしまう。ああもうはっきりして欲しい~などと思ってしまう、そんな相場つきが続いている。
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