ドル円がしっかりと102円台に乗せてきて、昨日の欧州序盤を迎えた。マーケットではリスクテークが進んでいるので、円売り圧力は強まっている。着実に利食いをこなしながら、ドル円もユーロ円も前進を続ける。しかし一方でユーロドルは1.36台前半での小動きのままだ。
ユーロドルは先週の後半から何度も1.35台に突っ込んではいるものの、1.3580レベルを下抜けしてこない。すぐに跳ね返されてしまい、それが繰り返されてばかりいるので、ショートカバーもきつい。しかしそれがユーロの本格上昇につながるまでには至らない。ECBの金利会合を間近に控えて、ここからユーロロングでは耐えきれないという見方も強いからだろう。
昨日もユーロドルは1.35台に突っ込んだ。1.3590を割りこんできたところで、私もユーロドルの挙動に注意した。私としても、1.3580レベルを割りこんできたならば、速攻で成り行き売りをしようと思っている反面、跳ね返される可能性も高いのだから、戻りっぱなを買っていきたいとも考えていた。
そうすると10分ももたずにユーロドルは反発。私も1.3602で買っていった。そのステージでの安値が1.3584までだったので、後は1.3580で投げ売り用のストップ注文を置いておくしかない。ユーロドルは1.3620あたりまで反発。でもユーロの上げが続くとは思っていない。
ましてや本格的な勝負は木曜日の金利会合の後からでもよいと考えている。そろそろ利食い場を探さないと、、、。下がりだしたら文句なくポジションをクローズできるのに、上がってきた場合は難しい~。あえてポジションをカットする必要もないからだ。とにかくニューヨーク序盤まではPCの画面に張り付きだ。
21時を回ってユーロドルがピョンと跳ねた。その直後にすぐに10ポイントも下がってきたので、速攻で私はユーロドルを売った。このユーロドルの完全な下げ基調のなかで、ショートカバーを利用しているといっても、珍しくユーロロングで勝つことができた気がする。
ニューヨーク時間ではドル円も一段高。102.50も越えてきた。小幅な値動きが続いているのだが、米国株は歴史的な高値圏で張り付いている。それゆえのリスク許容度の増大のなせる技だろう。本日のアジア時間でもリスクテークに便乗したドル円の買いも継続しており、昨日の高値も越えてきていて、102.78付近まで東京時間の昼間には上昇していた。
今晩からは注目イベントが並んでくる。まずはADPの雇用指数だ。今回の予想も20万人台の増加が見込まれている。この予想は順当なところだろう。今週に入って気になるのは、米国債の下落である。先週までは欧州の利下げを好感して、アメリカの長期金利も2.4%台まで下がっていたのに、今週になってからは上昇の一途。
もしADPが良かったら、長期金利の上昇は加速するだろう。その際には株価下落に端を発したリスクオフをもたらすかのかもしれない。反対にADPが悪くても、それはそれでリスク回避の行動につながる。米ドルの長期金利の上昇がそのままドルの上昇につながるのか、もっとも留意しないといけないところであろう。
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