■豪ドル/米ドルは米金利上昇局面で下落鮮明に
みなさん、こんにちは。
今月、7月の最初のコラムでご紹介したとおり、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])のスティーブンス総裁の口先介入以降、調整に入った豪ドル/米ドルはじり安で推移しています。一時、0.9329ドルまで反落。
【参考記事】
●当局が日本株高&円安にしたい理由とは? 豪中銀総裁発言で豪ドルの反落を警戒!(7月3日、西原宏一)

(出所:米国FXCM)
米国株が底堅く推移していることから、豪ドル/米ドルは急落こそしませんが、スティーブンス総裁が明確に引いた0.9500ドルというレジスタンス(※)には再び回帰することはなく、軟調に推移。
(※編集部注:RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])のスティーブンス総裁が「それ以上だと豪ドルが高すぎると思っている」と考えられるライン。豪ドル/米ドルで0.95ドルのところ)

(出所:米国FXCM)
今後、米金利が反発する局面では、豪ドル/米ドルの下落も鮮明になるのではないかと考えています。
■乳製品価格の下落により、NZドル/米ドルは0.87ドル割れ
今週(7月14日~)、豪ドル/米ドル以上に下落が鮮明だったのがNZドル/米ドル。
まず、ニュージーランドの第2四半期消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回る内容となったことを受けて、NZドル/米ドルは0.88ドル台割れ。
次に、毎月2回開催される世界乳製品オークション、グローバル・デイリー・トレード(GlobalDairyTrade)で乳製品価格が前回比で8.90%もの大幅低下。

(出所:GlobalDairyTrade)
これを受けて、NZドル/米ドルはあっさり0.8700ドルを割り込む展開となりました。

(出所:米国FXCM)
ニュージーランドの酪農業は、同国総輸出の25%を占める主要輸出産業。この乳製品の国際競争力の高さは、ニュージーランドの大手乳業メーカー「フォンテラ社」が牽引してきました。
フォンテラ社にとって、乳製品価格は非常に重要なのですが、この価格が急落。この乳製品価格の急落は中国の購買力が落ちているからと言われています。
ただ、穀物価格の下落が乳牛の飼料コストを下げ、結果的に乳製品の供給が増えたというのが真相のようです。
ともあれ、マーケットは来週…
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