■GPIFの資金フローで日本株はさらに上昇も?
みなさん、こんにちは。
前コラムのとおり、先月、6月までは日本株は上昇するも、米ドル/円はまったく追随せず、101.50円~102.50円での膠着相場を演じてきました。
【参考記事】
●2015年には4.25%に!? 低ボラティリティで注目集まる比較的高金利なオセアニア通貨(6月26日、西原宏一)
(出所:米国FXCM)
これは年金からの資金フローが影響しているようです。
2014年5月~6月は3共済(国家公務員共済、地方公務員共済、私学共済)が国内株式を積極的に購入。
友人によれば、3共済から資金配分を受けた運用会社が株式購入を6月末までに終わらせるよう求められていたというのがマーケットのコンセンサス。
そのため、日本株は上昇するも、為替は無風。
(出所:株マップ.com)
そしてマーケットが待っているのがGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のフロー。3共済の日本株買いが先月、6月末で終了し、7月からはいよいよGPIFからの資金が日本株と外国証券に流れ込むのではないかとウワサされています。
■米ドル/円は一時200日移動平均線割れもあっさり回復
実際、7月月初の相場は、信託銀行からまとまった日本株と米ドル/円の買いが持ち込まれた模様です。
米ドル/円は200日移動平均線を割り込み、一時101円台前半まで下落し、軟調な展開が続いていましたが、前述の米ドル買いにより200日移動平均線をあっさり回復しています。
(出所:米国FXCM)
さらなる消費増税のため、第3四半期の景況感を引き上げる必要のある本邦当局は、今月、7月から、「日本株高と円安」の流れに持ち込みたいというのがマーケットのコンセンサス。
その背景にあるのがGPIFの資金フロー。よって、今週(6月30日~)は年金からの日本株と外国証券へのフローに注目です。
今月、7月からの米ドル/円は緩慢ながら、じわじわと円安が進行する可能性が濃厚。
低ボラティリティの環境下、豪ドル/米ドルは…
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