昨日の欧州序盤では、ユーロの下げが顕著になった。ユーロドルは先週の1.35台割れで一度、失敗している。だからユーロドルが主導しての下値追いにはかなりの無理があるようにも見えた。昨日の下げはどちらかというと、ユーロポンドやユーロ円での、ユーロクロス主導の下げでもあったようだ。
ユーロドルだけ見ていると、意外にあっさりと1.34台にも突入し、1.3490をも割り込んできたのだ。ユーロクロスがリードしていることもあり、このユーロの下げには信頼が置けると考えて、私もユーロドルを1.354で売り込んでいった。昼間に何かしようと構えていても、なにもできなかったフラストレーションもある。
しかし1.3480あたりまで下がった後の、ユーロドルの下げは緩慢だった。大きく戻りはしないものの、突っ込まない。やはりEUの外相会議が開かれているのも関係しているのかもしれない。ここから売り込んでいくには、さらなる情報が欲しいといったところか。私も1.3500で買い戻しのストップ注文は入れているが、ユーロ円やユーロポンドで反発の動きが見られたら、すぐに買い戻すつもり。
アメリカのCPIが出たときが、唯一の反発であった。CPIのコア部分が低めに出たので、利上げに関することが話題になりにくくなると見たドル売りが入ったのだ。ユーロドルは1.3460あたりまで突っ込んでいたが、急激に1.3500近くまで買い戻された。短期的なショートポジションのカバリングであることは言うまでもない。
私もこの局面で1.3588で買い戻して損切りした。しかし1.35台まで回復できなかったこともあって、すぐにユーロドルは下げに転じた。悔しいので私も再び1.3483でショートメーク。その前のステージでの安値を気にかけながらのポジションニングだ。
一方で旅客機のブラックボックスや遺体の引き渡しが行われて、地政学的なリスクが減退したと見られたのか。欧州株は高い。そしてグローベックスでの米国株も強い。すでに歴史的な高値まではかなり近い距離にいる。米国株オープンとともに歴史的な最高値は更新され、マーケット全体がリスクテークでムーンムン。
ユーロ円などが買い戻されては大変と、私もポジションを閉じる準備に入ろうとしたのだが、ユーロドルは安いままである。1.3470を下回っているので、値動きだけからは積極的に買い戻しを行う理由はない。もう寝る時間なので、1.3475でストップ注文だけ置いておいた。
朝になってもまだユーロドルは安値圏で張り付いていて、ストップ注文は付いていないのを確認した。いったんは1.3466で買い戻したが、これだけ重い展開を見せつけられると、またからはユーロ売りに励みたいと思いつつ見ている。
今晩は材料に乏しい。ニューヨーククローズ後にフェイスブックの決算発表があるくらいだ。ちょっと海外市場では様子見になって、値動きが乏しくなるかもしれない。それだけウクライナ絡みの発言のウエイトが高まることが予想される。
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