昨日の欧州序盤ではユーロ売りで始まった。そもそも今年の最安値を下抜けしてきて、そのまま安値圏に張り付いていたユーロドルである。需給的にもユーロ売りがかさんでも仕方のないシェイプをしている。トレンドフォローでユーロ売りを仕掛けていくには絶好の状態である。
誰もがユーロ売りで励んでしまうせいか、ユーロは下がるには下がるのだが、何と言っても、まあスピードが遅い。5ポイント落ちるのにも、ものすごい時間がかかる。ちょっと持ち切れないのである。でもだからといって、大きなショートカバーは見られなかった。
私も何度もユーロドルを売ってみては、8ポイントほどで利食いの買い戻し。そしてまた売り込んでみるという繰り返し。絶対的な儲けの額は小さいのだが、手数が多くなっているので奇妙な満足感というか達成感はある。しかしマーケットに入るのは儲けるためにやっているのだから、面白いとか満足だけではダメなのであるが…。
利上げ期待の高まっているポンドであるが、BOEのカーニー総裁がここ1年で進んだポンド高を懸念。それでちょっとポンドは重い足取りとなった。ポンドドルも下がってきて、1.70台の前半までゆるんだ。ユーロなど欧州通貨安も、これにツラれた側面が大きいようだ。
ニューヨーク時間になってもユーロドルは1.3455を底に、安値圏でのステイが続いたが、値幅は1日を通じても20ポイント程だった。安値を下回ってきたといっても、あまり動いていないことを再確認させられる。
本日もユーロはベアで見ているが、相場は走らないのだろう。細かく取っていくしかない。いくつかの経済指標や企業決算も予定されているが、たくさんあり過ぎて、どれに反応してよいのか、気迷いとなりそうだ。
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