昨日の欧州序盤ではドル円は102円台の前半、それもいつ102円台を割り込んできてもおかしくはないというギリギリの102円台であった。先週末の金曜日にはリスク回避で大きく下げた後には、ニューヨーク時間になって回復し、結果としての長い下ヒゲを形成している。順当にいけばドル円は高値追いしそうなものである。しかしアジア時間ではドル円の上昇は限られた。
テクニカルな要因からのドル円やユーロ円の上昇を期待しながらも、なかなか動かないマーケットであった。私もちょっとでも上昇の傾向が見られれば即座に買いに向かおうと思っていたのだが、いつ見ても102.10あたりをウロウロしているだけ。ニューヨーク勢が参入してきても、動意は薄い。確かにマーケットの材料は少ないのだから仕方がない。
それでもイスラエルでの停戦延長がまとまりそうだとか、イラクでのイスラム国が爆撃をうけて一部が撤退しているとの好材料も出ていた。これは地政学的リスクを少なくするわけだが、反応は株価だけに限られた。米国株は金曜日の大きな戻しの流れを受けたこともあって、強力にスタートしたが為替相場はリスクテークにならず。つまりドル円もユーロ円も上げは鈍いものでしかなかった。
あまりにも動かないので、私はスモールのドル円をロングにしておいて寝ることにした。昼間は一度も102円割れを喫していないので、損切りのストップ注文は102.00でよいだろう。そして102.12で買ってみた。
朝になって画面を見ると、やはりあまり動いてはいない。それでも102.20まではなんとか上がってきたようで、あとは東京市場のプレオープンで買ってくる日本人の買いに期待するのみ。9時まではドル円ロングをキープしてみようと思うが、それまでにある程度、上がってこないと仲値待ちでも厳しいかもしれない。
ドル円の上げは102.25あたりまでだったので、私は一度その辺でポジションをクローズしてしまった。仲値決めが過ぎてからドル円は102.35近くまで上がったが、これは仕方のないところであろう。仲値まで持っていても、その手前でやめていたことは確実なので、10時以降は持ち切れないだろうからである。
今晩も材料が少ない。ゆえにテクニカルに沿ってポジショニングを図るしかないだろう。やはり102円台を割り込まない限りは、ドル円は何度も押し目買い。ロングポジションで回転売買を目指す。ユーロ円もしかりだろう。
日本時間 16時30分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)