金曜日は早朝にドル円の買いが膨らんで、105.45を越えてくると当然のごとくにストップロスが誘発。ドル円は105.70まで上昇してしまった。ただし買い戻しが一巡すると、その後の伸びはまったく見られず、かえって105円台ならば売るというインタレストを増大させることとなった。まあ、買っていたのも、メインは短期筋だったのだろう。値保ちはたいへん悪かったという印象だけを残した。
欧州序盤までにはドル円は105円台の前半で推移。夜の雇用統計では良い数字が期待されているので、ちょっとでも悪かったら105円割れは必至である。なおユーロドルの動向からも目が離せない。ユーロドルは依然として着実な軟調相場を継続。5月にドラギ総裁が「6月にも動く」と発言してから、一方的な、ほとんど戻しのないユーロの下げを演じている。
ユーロドルは1.4000をつけた直後でもあったから、あれから1000ポイント近くも下がっているのだ。そして目の前にあるレートも1.3135あたりをウロウロしていて、これも今年の最安値まで、あと20ポイントもないというくらいに安値圏での張り付き態勢を明確にしている。 欧州序盤ではウクライナで砲撃があったとかで、地政学的リスクを理由にリスク回避の動きが強まった。グローベックスでの米国株は下げに転じ、雇用統計を前に嫌なムードが漂ってきた。
そして発表直前でのレベルは、ドル円は105.15あたりで、日中のいちばん安いところ。ちょっと上サイドにシコリを残した感じなので、104円台に突入してきたら、投げ売りも出てきそうだ。ユーロドルは1.2955で、前日のユーロ利下げでつけた今年の最安値である1.2920にはちょっと間がある。
米ドルの材料だからドル中心で反応するだろうが、面白そうなのはドル円の下攻めだろう。ドルが上がっても、ドル円では逃げのオファーがたくさん出てくるだろうし、ユーロドルも前日の安値が短期的に強力なサポートになりそうだ。だから単に雇用統計が良かったからといっても、そう簡単にはドル上昇にはなりにくい。
結果は就業者数が14万人台の増加にとどまった。これは予想を下回っただけでなく、絶対数も久しぶりに見る悪さだ。すぐにマーケットは悪材料として反応し、ドル安と金利低下で動いた。私もドル円の105円割れで追随してショートに振ってみた。しかしファーストアタックでは104.75あたりまで。
発表前からグローベックスで米国株は安かったので、雇用統計が出てからの下げは限定的。それで安心感も出てきたのか、すぐにドル円は105円台に戻してきた。株価が下がらないのであれば、ということで私も必死に買い戻した。
この悪い雇用統計をどう解釈したらいいのかは難しい。したがってドルが上がる材料なのか、下がる材料なのかを考えても無駄である。出来ることと言えば、株価に合わせやっていくくらいだ。米国株のショートカバーが一巡すると、また下がりだしてきたので、ドル円も再び105円割れ。その機にサイドのショートメーク。
前回に折り返したレベルが判っているだけに、そのポイントに注意しながらの買い戻し態勢で構える。ドル円は104.75まで到達。1回目のトレードで7ポイント損切っているので、今度は利食い千人力に励んだ。一方のユーロドルは、指標の前後で30ポイントほどしか動いていない。
ニューヨークのコアタイムでは米国株は大きく切り返した。ウクライナでの停戦合意ができたということで、地政学的なリスクが低下したからのようだ。米国株は高値引け。そしていつでも歴史的な高値を越えてきそうなところまで噴き上がり、ニューヨーククローズにかけてはドルも買い戻された。ウクライナは停戦合意のはずなのに、どうもまだ戦闘が行われているというニュースもある。週明け以降もドル相場の行方が気になるところだ。
日本時間 15時00分
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