木曜日にリスクオフが極端に現れたが、香港のデモが過激化しない方向でまとまりそうだということになると、急速にリスクテークの流れに勢いづいてきた。ドル円も瞬間的に108円割れまで喫していたが、108円台の後半まで戻してきた。底を打ったのではないかとみる向きが多くなると、積極的に株などに買いが入る。リスクテークが強まったアジア時間を経て、欧州時間ではドルが高値張り付きのままでアメリカの雇用統計待ちとなった。
21時を過ぎた直前の状況は、ドル円はなかなか109円台に乗せられずの108円台の後半。ユーロドルはまたまた1.25台に沈んでいまいそうな感じの、ドル全面高であった。ドル高のほうに行きたがっているのだから、ドルロングで攻めるのが面白い。それに週を通じたドルのショートカバーも期待されるところだ。
でもこの高値圏で張り付いているドルを買ってまで勝負はしたくはない。ここはドルロングのストップメーキングで攻めるべきだろう。そういうわけでユーロドルの1.2600割れ、具体的には1.2597で売りのストップを置いておいた。とりあえず今年の安値は1.2572までなので、そのあたりの挙動を監視する必要がある。半分だけ1.2575でビッドを置いていた。
結果はたいへん良かった。ドル円は109円台のミドルまでジャンプ。ユーロドルも1.2600は素通り。私の半分の利食いも段になった。スモールにはなったが、これで身軽にもなった。やっとニュースに目を向けて、就業者の増加数が25万人に迫らんとしていたのを確認。失業率も5.9%なので、かなりの改善だともいえる。
当然のごとくドル金利の先高観も出てきてよさそうなものなのに、ドルの上昇ほどにはドル金利は上がっていない。ユーロドルは1.25台の前半まで進んでいたが、私としては金利動向の走らなさを重視したいところ。1.2538で残りのユーロも買い戻した。ユーロドルもドル円も、ドル高のままニューヨーククローズを迎えた。
さて週明けは先週末と同じレベルでスタート。それはドル高・株高の水準であることを意味する。アジア時間では若干の反動でポジション調整の方向で動いている。今晩はイベントが少ない分だけ、先週末の雇用統計への評価が問われる場をなりそうだ。ドル円が今年の高値である1110.08を超えてくるほうに向かうのか。それとも108円台のほうに行くのか。しっかと見極めたいところだ。
日本時間 15時40分
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