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 昨日の欧州序盤では、ユーロドルは1.12台の前半だった。これは前日に1.10台まで突っ込んだところから急反発しているところである。やはり今年になって1.04台の安値を付けた後の3月戻し高値の1.1051が、すでにユーロドルのネックラインになってしまっているようである。

 なかなか上抜けできなかったレベルでもあるので、いったん抜けてしまうと今度は堅くなる。下抜けできなくなるのだ。だとすると当面は1.1051をバックに、それが下抜けするまで押し目は積極的に買っていかねばならない。だれもがそう見ているのか、1.10台を脱して1.11台まで上がってくると、急激にビッドが厚くなりだす。そして上値も軽くなる。

 そうして戻ってきた1.122台のユーロドルであった。最初に上攻めをしてみたものの、1.1270あたりまで。その後は急速に利食い売りに押された。短期的にロングもたまってしまったからであろう。このレベルで反転しだすと、ロング勢はもう持ってはいられない。そこからユーロドルは100ポイント落ちた。下げも速い。

 最近のユーロドルは1日の平均値幅は140ポイント近くもある。100ポイント動いても、まだ平均にも満たない。反対にここから200ポイントも上がってしまうかもしれない。ともかくも次の材料であるADP指数まで待つことにした。スタンスは押し目買いであることには変わらない。

 さてそのADP指数、前回も悪かったが、今回も悪かった。就業者数は16万人台の増加である。最近は20万人台の数字になれてしまったせいか、20万人を下回ると、とても悪く見えてしまう。だいぶ完全雇用の状態に近付いてもいるだろうから、そんなに就業者数が簡単に伸びる領域ではないはずだ。しかし予想をよりも悪かったのは事実。

 ドル円もユーロドルも素直にドル売りで反応した。そしてユーロドルは日中のいちばん高いところでの張り付きでニューヨークオープン。あまりにも1.12台の後半で動かないので、上がるのを待っているのかなと思わせてしまう。私も1.1277でロングにして待った。

 22時すぎにイエレン議長のスピーチが始まったはずだが、何のニュースも流れてこない。あまり面白い話もなかったのだろう。しかし米国株が始まる頃になると、ドル売り攻勢が強まった。ユーロドルは1.13台に乗せてきたのだ。

 私はポジションを持っていたので、ニュースなんか読んでいなかったが、後から調べるとコンファレンスの後のラガルド理事とのトークの中で「株価は割高だ」というコメントをしたらしい。それでいっせいにドルが売られることになったという。私は1.13台の中盤まで来たところで利食い売りをした。日付けが変わる前に寝ないと、たぶん翌日起きて出かけられなくなる…。

 今日は日本が大型連休明け。連休中に世界的に債券相場が急落して、株価も下がっている。そしてドル安になっており、ユーロドルは1.13台の中盤でステイしている。今のところは昨日の高値である1.1369を超えてきていないので、比較的、おとなしい動きのままだ。しかし欧州時間からは動き出すだろう。イギリスは総選挙の投開票がある。動いたほうについていきたいものだ。

日本時間 15時00分

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