先週の金曜日はユーロドルが1.14台に乗せてきての欧州オープンとなった。先月の下旬に1.1051を超えてきてからは、すっかり堅調な地合いとなっている。私もそう思って見ているから、どこかで買おうと考え拾い場探しに躍起になっている。
でもユーロドルの一日の平均値幅は150ポイント以上もあるので、下手なところで買ってロングにしてしまうと、そのまま大きく押し込まれてしまう危険性があるほどだ。できれば同じドルとしてドル円が下がっている局面をとらえたいところ。
するとユーロドルが1.1400を割り込んできた。1.13台に突入すると、ちょっと買いにくい。自分が買ったからといって、そこから都合よく相場が上昇するとは限らないからだ。アメリカの経済指標の時間が来た。いろいろ出てくる日ではあったが、まずはニューヨークの景況指数。
これが予想を下回った。ユーロドルは1.13台の前半まで沈んでいたのだが、反発はしないものの、下がりもしない。それまでの安値が1.1320を触っていないので、私は1.1320で売りのストップ注文を置いて、買ってみることにした。
エンパイア指数ではあまり動かなかったものの、次に出た鉱工業生産の結果も悪くて、為替相場はドル売りの圧力がやや強まった。ドル円もユーロドルも20ポイントほどだけだったが、ドル安方向に傾く。そして3つ目の指標であるミシガン大学の景況指数が出た。そしてこれも悪かった。
ようやくドル安の動きが加速した感じになった。ドル円が119円台の前半まで下落し、ユーロドルは1.14台まで戻す。ドル円が下げ止まってしまったので、私もヤレヤレ感でユーロドルを利食い売りすることができた。
出てきた経済指標がおしなべて悪かったので、ドル金利は短期も長期も低下した。こちらの反応は素直だったが、米国株はどちらにいきたいのか、不確かな動きとなっていた。
ファンダメンタルズが悪いからということで売り圧力も強い一方で、利上げ観測が遠のいたために買い安心感が出てきたという一面もある。米国株は歴史的な最高値に張り付いたまま、ニューヨーククローズを迎えることとなった。
週末に大阪で住民投票があって、大阪都構想は実現しないことになった。これが安倍政権に悪影響を与えるだろうことは取沙汰されているが、朝のマーケットでは特に反応は見られない。
円売りになっているわけでもなく、リスク回避になっているわけでもない。これは欧州時間になって海外勢がどう見ているのかを見極めないといけないのかもしれない。
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