昨日の欧州序盤ではドル円は123円台の後半だった。しかし日本時間の早朝に出たマイクロソフトやアップルといったIT企業の大どころの決算が出た後に、グローベックスでは米国株は急落していた。だからなかなかドル円やユーロ円をロングにしていきたいとは思わなかった。
私としてはリスク回避の勢いが続くと見たからである。また実際にニューヨークオープンでの米国株の挙動も見極めたいといった思いも強かった。このまま大幅安の株価を安定的に維持しているようならば、はっきりとドル円でも売っていかないといけない。
欧州時間では様子見となるなかで、いよいよニューヨーク勢が参入してきた。中古住宅の指標は良かったが、しょせんは中古の物件のデータである。マーケットは反応しきれない。ただ確かなのは米国株が安いには安いのだが、それ以上の突っ込みがないということだ。ここから反転・上昇するならば、その反動は大きいかもしれない。実際にドル円ももう下がらなくなってきている。
そしてついにドル円は124円台に乗せてきた。私も買ってみようと思っていたところでもあり、124円台乗せで同時にロングにしてみた。コストが悪いロングなので、124円ちょうどを割り込んだら即座に損切りのつもりである。しかしドル円の上げは鈍かった。最近に何度もやっているレベルなので、とくにシコリも存在しないからだろう。
ドル円は124.10をちょっと超えるくらいがせいぜいであった。私も日付の変わる前に寝たいので、ポジションをクローズした。朝見てみると、ニューヨーク市場ではその後も小動きが続いたようだ。そしてそれは今日のアジア時間になっても変わらない。
今晩もマクロ指標よりも企業決算といったミクロ指標のほうが、存在感が大きい。ニューヨーク市場のオープン前とクローズ後に出るので、その前後でのグローベックスでの米国株の動きに合わせて為替取引を行うしかなさそうだ。
ただドル建てコモディティの下げも鮮明になってきているので、それが為替相場に与える間接的な影響としてはドル高の効果につながる。原油も金も大台を割り込んできたので、市場全体がやや神経質になっているため、原油価格の動向などにも注意を払うべきところだ。
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