昨日の欧州序盤ではユーロドルが上昇してきてのスタートとなった。それまでは火曜日や水曜日の高値である1.0970あたりが大きなレンジスタンスとなっており、なかなか上抜けしきれないでいた。しかしここからどちらの方向へいくものか。そのうち力がつきて、1.09台割れのほうに向かうのか。
それともこれだけ何度も押し返されても上値トライしているのだから、ファンダメンタルズ的にも買い需要を呼び込んでいるのか。目の前でのギリシャ問題は沈静化してきてはいる。積極的なユーロ買いが望めないものの、これまで売りこんできたフローの分のショートカバーすべきポジションはまだ残っているだろう。
ともかくもどちらに動くのかわからない状態では、やはりレンジスタンスなどのテクニカル面を尊重して攻めるしかない。そして確かに何度か戻りで売ってみて、それが10ポイント程度ではあるが、利食いで買い戻すことができた。しかし最終的には上値を突破。当然、私の買い戻しのストップ注文も巻き込んで、ユーロドルは急上昇した。
そしてユーロドルは1.10台にあっさりと乗せてきた。これでは今日はユーロの腰が強くなるだろうと思って見ていたが、やはりユーロドルは押しても先ほどまでのレジスタンスであった1.0970あたりまでだった。今度はサポートとしてワークしだしたようだ。
ニューヨークオープン前にキャタピラーやGMなどの決算発表があったが、グローベックスでの株価には大きな影響は与えなかった。だから為替相場でも反応はいまひとつ。失業保険のデータがたいへん良かったので、それで為替はドル高に向かった。ユーロドルも1.0970を割ってきて、ドル円も124円台を再び回復。
ドル円はまた上値圏で張り付きになってしまうのかと思えたところ、IMFからの日本に関するコメントが流れた。アメリカには利上げを急ぐなといっているIMFである。ちょっとは日本の金融緩和を支援するようなことを言うのかと思ったが、財政健全化もやらないうちは追加緩和するなというものだった。
これが勢いでドル円を買いこんでいた人々の手を止めたようだ。完全にドル円の頭は抑えられた格好になってしまった。それまでのドル円の高値が124.18だったので、124.20で買い戻せばいいやという考えで、私も124.03でショートに振ってみた。そして夜は見ていられなかったので、ストップ注文だけを残して寝ることにした。
夜にドル円は123.75当たりまで差し込んだが、あまり大きな動きはしていない。そしてそのまま本日のアジア時間をやっている。このポジションはもうちょっと持っていようかと思う。狙いは123.50割れだ。そこで追撃売りでも仕掛けてみたい。
米企業決算も大きなところは一巡して、再び業績重視の相場からファンダメンタルズ重視の展開に移行しそうだ。後の注目ポイントのひとつには原油価格もあげられる。ここ一週間は安値張り付きのまま。48ドル台まで下げてきているが、昨年来の安値圏である44ドル台が視野に入ってきているだけにリスクオフの動きを加速させそうだ。
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