昨日は日本が連休最後の日。株価は大きく下がったが、為替相場はレンジ内にスタック。ドル円は119円台と120円台しかなく、昨日の欧州序盤では120円台の前半であった。昨日はアジア時間に中国の景況指数が悪くて、グローベックスでの米国株も日経先物も大きく沈んでリスク回避にはなった。
ドル円も119.70あたりからの戻し局面であった。中国の景気減速やフォルクスワーゲンの不正問題などでどこまでリスク回避が進むのかわからなかったが。一応の底値を見たということで消極的ではあるがリスクを取ってみようかなという意欲も回復してきたところだ。
私はドルが上がるだろうと感じてしまい、ドル円で少し買ってみては、すぐに利食い売りに出し、時にはユーロドルでもショートを持ってみようかと思ってオファーを出したりしていた。ユーロドルでショート、つまりドルロングができたのは、かなり遅い時間になってからであった。
夜の10時過ぎにドラギ総裁が「当面は追加緩和の必要はなし」といった内容の発言をしたことで、ユーロドルがピョンと跳ねたのだ。そこで私の出していたオファーの1.1190がダンになった。前日の高値が1.1207だったので、そこを超えたらロスカットで買い戻しだ。
しかし米国株の切り返しも強かったので、ドルも強くなった。20分ほどでユーロドルは50ポイントほども下がった。私は下がる途中で1.1170でも追撃売りをしたのだが、戻してくる局面の1.1166で全部のショートポジションを買い戻したので、追撃の効果は少ないものとなった。その後ユーロドルは1.12台に乗せて、前日の高値も数ポイントだけ上抜け。しかしダイナミックな動きはなかった。
ドル円はもうしばらく動かなさそうだ。相変わらず119円台から120円台の間を行ったり来たりする相場展開に変化はないだろう。株価が安値攻めのときは119円ちょうどを下限にショート攻めするしかなさそうだ。
そして反対に株価の切り返し時では121円ちょうどをトップと見込んで買い進んでいくしかない。それ以外はそのコアレンジの両端で完全に逆張りしてレンジ取引に励む。マーケットが異なる様相を呈し始めるまでは、この作戦で行くしかないだろう。
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