昨日はアジア時間で日経先物が16000円台に突っ込んだので、マーケットはリスク回避に傾きそうになった。ドル円も117円台のミドル以下でせめぎあっていた。しかしランチタイム以降は日本株が持ち直した。
それに伴ってユーロ円やドル円が底固めをしてきたという感じになった。まだ株価の下値不安は消えないものの、どこかでドル円を買っておきたいと考えていたプレーヤーにとっては、絶好の買い場を与えることとなった。
ドル円はそのまま下値をトライせず、欧州序盤では118円台に戻してきた。こうなってくると、私もロングにしたくなる。遅まきながらドル円を118.05で買っていった。それでも118円台の中盤まで上がるとは思っていない。やはりここ1週間くらいは上がっても上値がその辺までで限られているからだ。
まあ、ほんの数ポイントでもいいや。ともかくも目先の動きを取りにいこうと考えて、トレンドフォローに徹することにした。そうするとさっそく118円ちょうど割れ。速攻で損切りとなってしまった。とても、つまらないトレードとなってしまった。儲かれば次もあるが、損をした場合はキリがない。
ニューヨーク序盤でドル円はもう一度、下方向に差し込んだ。米国株が大きく下げてスタートし、そして今年の最安値をつける局面となったからだ。ユーロドルも同時期に高い。つまりドルの全面安となったのだ。
しかしドル売りはここまで。その後の米国株は堅調さを取り戻し、原油相場も下がらないでいる。徐々にリスクテークの雰囲気が醸し出され、ドルも買い戻されていった。ドル円は118円台に戻してきて、ユーロドルも急速に反転・下落。
昨日のニューヨーク市場の流れを受けて、今日の東京勢もリスクテークで始まるものかと思われた。しかし相当に日本株のトップサイドは重かった。一部の短期筋だけが日本株を買って、その買いが一巡したら、後は大きな売りものに押される格好となった。
とくに投信などからの売りものも出ていたようで、マーケットは必然的にリスクオフにならざるをえない。ドル円も次第に値を切り下げてきて、117円台へダイブ。東京時間だけで日経先物が500円も落ちたのだが、よくもまあ、これだけ動く余力があるなあと感心するくらいだ。
今晩はアメリカの経済指標がたくさん出る。たくさんあり過ぎて、それぞれに反応しきれないだろう。やはり注目は原油相場が30ドル台をキープし続けられるかどうかであり、それにともなって米国株がどうなるかである。それによってドル円やユーロ円の行方は決まる。
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