昨日は日銀の金融政策に失望ということで、大きくリスク回避が進んだ。結果は12時に発表されたが、その瞬間に5分もしないで、ドル円は2円幅の下落を演じた。同時に日本株も大幅安を喫することとなった。
それでも15時半からの黒田総裁の会見に向けて、何かいいことを言ってくれるのではないかと再び期待が高まった。ドル円も107円台まで突っ込んでいたのだが、109円台まで戻したりしている。しかし会見からは画期的なことは何も出てこず。再度の失望で、ドル円は再び軟化。108円台の前半まで落ち込み、海外市場でもドル円の頭は重たかった。
昨日はアジア時間でついた安値が107.87までだった。もう当然のように今月の上旬につけた今年の安値である107.63が視野に入ってくる。そうしたテクニカルな意味でしか、107円台後半で止められたという偶然は説明がつかない。つまりもっと円高方向に進んでもおかしくはないくらいのインパクトの大きい材料だったのだ。
今日になってさっそくドル円は今年の最安値を更新してきた。市場が抱えている不必要なポジションを考慮しても、時間の問題であったろう。ここは短期筋による絶好の売り場でもある。
投げ売りと相まって、下げの勢いも激しいものがあった。午前のセッションではまだ107円台を下回っていないが、戻りも小さいので売らないといけないフローが続出しているのが見て取れる。
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