昨日の欧州序盤ではドル円は102円台の中盤であった。その前日の高値であった102.65を攻めているところ。ただここのドル円の上昇にはあまりにも根拠が薄いので、私自身はついていきたくない。戻し高値を見極めて、高値トライが失敗したならば、少しずつでも売りこんでいきたいとさえ感じている。
そう思って見ているとドル円が下がりはじめた。もっと高値圏で粘るかとも思われたが、結構、あっさりと102円台の前半まで落ちてきた。もう戻しもなさそうだということで102.18でショートにしてみた。ポジションを小さくして持っているのは102.45とかあったらもう一発売りたいからである。
ドル円の下げはクロス円の下げが主導のようであった。なかでもポンドは追加緩和の観測が高まってきたので、ポンドは対ドルでも安い。金利会合のメンバーがもう一段の利下げを示唆したからだそうだが、ポンドの下値不安がやや薄らいでいた時期だっただけに、マーケットにはインパクトをもって受けとめられたのだろう。
ドル円はついに101円台に突入してきた。ちょっと102円ちょうど割れも難しいと考えてられていたので、これはかなり意外。そこで私もスモールで持っていても仕方がないので、101.96で売り増した。もちろんそこからどんどん安くなればいいのだが、急激なメクリ上げに会うかもしれない。
でもポジション量を大きくすることによって、私も敏感にならざるを得ない。そうなるとすぐにでも買い戻すことになるので、最初に売った分を加味しても多少なりともお金を残すことができる。
しかしその後のドル円は大きく差し込むこともない代わりに、クリアに102円台復帰となることもなかった。私は101.93で止めてしまったが、昨日のニューヨーククローズではドル円がほぼ安値引けの形となった。
ここで通常ならばここを早朝の日本勢が買ってくるので、なかなかテクニカルの指し示す動きにはなりにくいのが、日本人の絡んでいる相場である。しかし今日は珍しくドル円は上値方向に戻し切れず、102円台乗せは見られなかった。そして前日の安値である101.79を下回ってきて、そのまま損切りが噴出することとなった。
ゴトー日だというので、しかもお盆前だというので、かなりのまとまった外貨手当てのための仲値分があると見込まれていたのに、それよりも前にドル円は一段安。101.30くらいまで突っ込んで、その後は若干のショートカバーもあったが、元のレベルにまで戻し切れず。日本勢が休みを控えて面白い位置に付けているのが現状だ。
さて今晩も経済イベントが少ない。為替相場ではややポンドの行方が気になるところだが、フレッシュな材料でも出てこない限り、昨日の流れは変わるものではないだろう。そしてツラレてクロス円も安くなりそうだ。ドル円も含めて円絡みは底値うかがいの臨戦態勢が続くのではなかろうか。休もうかと思っていた私も、ドル円でショート攻めしたいと考えている。
日本時間 15時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)