昨日は欧州序盤でドル円は99円台に入っていた。すでにアジア時間で99.65まで安値を付けており、これは火曜日につけた安値である99.51に次ぐものである。下攻めをしきれなかったということで、テクニカル的にも買いたい人の需要を喚起し、ドル円は99円台の後半まで戻ってきているところだった。
この後にもう一段高するのか、それとも再度の下攻めなのか。薄いマーケットの中、どちらに進むのか、まったく予断を許さない。すると欧州勢はドル円のショートカバーする形で攻めてきた。ドル円は100円台に乗せてきて、なおも堅調。夕方には毎日、金融当局のお偉方からのコメントが出てくるので、ショートカバーが先行するのも仕方のないところだ。
だから夕方の17時から19時までの間は、どこまでドル円が上がり切れるのかを見極めるステージとなる。特にドル円が心理的な節目である100円を下回ってきてからは、マーケットはますます神経質にもなっている。ニューヨーク勢の来るまでのドル円の戻し高値は100円台の中盤まで。ここで止まるのか、反転するのか。
ニューヨーク序盤の経済指標では良いものが並んだが、ドル高に触れたのは最初の10分くらいだけだった。ドル円の上値の重さを確認したような格好となって、ドル円は次第に売られ始めた。私もここでドル円音売り参入である。買い戻しのストップ注文は100.50でよいことになる。これは欧州時間で触らなかったレベルだからだ。
夜中の0時までは相場を見ていられたが、日付が変わるまでには100円の大台を割り込まなかった。そこで利食いを99.55で出しておくことにした。朝、起きると、ドル円は99.90あたりだった。夜中の押しは浅かったようで、私の利食いはできていない。そこですぐに買い戻してポジションはきれいにした。
今日は朝からドル円は上昇。やはり日本人による買いが先行しているようだ。どうしても要人発言でのメクリ上げが気になるところでもあり、またそれに敬意を表していることでもある。仲値きめを過ぎてもドル円の買いはおさまらず、まさしく昨夜の戻しと同じ水準まで持ち上がった。
だが冷静に見ると、同じところで阻まれたということは、テクニカル的にも重要なレジスタンスを形成しているのを確認しにいったようなものだ。私も再び100.50でストップ注文を置いての、ショート攻めをしている。
今晩は経済イベントがまったくない。しかるにテクニカルの側面が重視されるところだ。ドル円の下は99.50で、上は100.50が重要なテクニカルポイントだ。基本的にはこの間でのボックス圏を想定してのレンジ取引に励むべきであろう。よほどのことがない限り、上下どちらにもブレークしづらいだろうが、万が一にも抜けた場合は抜けたほうについて行くべきであろう。
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