金曜日はアジア時間ではドル円は103円台の前半であったが、欧州序盤でさらに買い上げられ103.70を超えてきた。欧州時間にドル円が買い進まれるのは、ここ最近の傾向である。
パターン通りであるから、それまで買うのを我慢して待っていた人々も一斉に買い始める。だからチョウチンがつくような格好となる。そしてやや利食い売りが出てきたものの、103.50アラウンドで雇用統計を迎えるかに思われた。
私は9月利上げはないものと考えているので、発表の15分くらい前からドル円を売っておこうと思った。もっと前からショートを仕込んでおいてもいいのだが、過去の経験上、発表まで体力が持たずに不本意に損切りを強いられたことが何度もあるからだ。できれば直前の15分前くらいがよい。
それで103.48でショートを作った。これから重要な指標が出るので、利食いと損切りの値幅が50ポイントと25ポイントで取っておく。しかし発表の10分前くらいからズルズルと下げはじめた。
やはり雇用統計は思ったほど良くないのだろうか。誰かがデータを知っていて、そうしたフロントランニングが出ているだけなのか、たんなる仕掛けなのか。
結果は悪いものとなった。就業者数も失業率も平均時給も、すべてが予想よりも悪かった。これで9月利上げは飛んだものと思われた。最初はドル安に進んだ。そして私の利食いもできた。
やれやれである。しかしグローベックスでの米国株は急速に反発に向かい、米国株の底が浅いとわかると、今度はリスク許容度が増大してきて、ドル円やユーロ円が反転・上昇にむかった。
ドル円は元のレベルに戻ってきたので、私は同じレベルで再度の売りを試みたものの、今度は完全委持っていかれて、103.72で損切りさせられることになった。そしてドル円はついに104円台に乗せてきたのである。
その後はドル円が104.30あたりまで高値を付けた後は、マーケット全体が静かになってしまった。月曜日がアメリカ休みだからだろう。早上がりする人が多いのかもしれない。ドル円も若干の利食い売りで押されて終了したものの、週の中ではほぼ高値圏での引けと言ってもよいだろう。
今週は重要なイベントが少ないなか、やはりドル円の動向と株価の上値余地があるのかどうかを探る展開となるだろう。とくに今日はアメリカが休みなだけに、マーケットの動きは鈍いだろう。
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