週明けの昨日、ドル円は104円台で始まった。これは先週末の雇用統計によるものだ。結果は良くはないものだったが、これで9月利上げも可能だろうという観測が高まり、ドル高が進んだというわけだ。しかし肝心のドルの短期金利は上がっていない。
それを試すのが今週のマーケットになるのだが、さっそくアジア時間ではドル円は売りに押された。104円台を割り込んでくると、そのままズルズルと103円台の中盤まで下げ続けた。黒田総裁がランチタイムに講演をしたが、その内容もあまり新鮮味が感じられないので、少なからず失望を誘ったというところだ。
そもそも何をしゃべってほしいと期待していたのだろう。ジャクソンホールでも何もポリシーを変えないと言っているくらいだ。物価目標のプラス2.0%くらいは見直すのかとも思われたが、それも変えない。
マイナス金利政策もその副作用や銀行の収益圧迫には言及しはするものの、まだ深堀りするという。これでは9月会合での検証というものも、あまり期待できない。それがマーケット全体にリスクオフを促したものと見える。
アメリカが休みなので動意薄の状態が続くかと思われたが、さすがに103.70を下回ってきたころからは私も参戦したくなってきた。多くは望めないとは思いながらも、短期戦で勝負する。タイトストップでショート攻めだ。そして欧州序盤では103円台の前半まで下がってきた。
そして依然として売り切れていない様子がわかる。それでもニューヨーク時間では動かなくなるだろう。翌日に英気を養っておくためにも、早々に退散したい。ドル円は103円割れこそは喫しなかったが、朝がたのレベルからは1円ほども落ちた水準で動かなくなった。
金曜日にドル円は大きく上がって、昨日は反対に下げた。今日はその動向をしっかりと見守る日となる。ドル円の上値追いが間違っていたのだったら、もっと深押しするだろう。簡単にドル円は102円台まで沈むはずだ。反対に金曜日の動きが正しかったのならば、サイドの上値トライもありうるわけで、104円台に戻すのは必至となる。
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