昨日の昼間はドル円が103円台の中盤での攻防であった。週明けの104円台からズルズル下がってきたのだから、ロング勢は堪らない。上がらないものは売るしかない。それで相場はますます重くなる。アジア時間の戻しはマックスでも103.75あたりまでだったので、そのあたりに大量の買い戻しのストップロスを抱えながら、欧州時間に入った。
欧州序盤からドル円もユーロ円も重い。ドル円は103円台の前半まで差し込んで、なおも売り圧力が強い。そもそも9月利上げなんてないと言っているのに、9月利上げもなどといって騒いでいるのは為替相場だけである。その中でもドル円だけである。ドル金利の短期市場は9月利上げを織り込んでいないし、それを反映して米国株はジャクソンホール以降たいへん堅調である。
ドル金利が上がるのあれば、株価は直撃を食らってしまうはずである。為替関係だけが言うに事欠いて、ありもしない幻想を描いて、勝手に材料にしているようだ。日本人がドル円を買っているので、市場にゆがみが生じてきており、海外のヘッジファンドはそこをついてくる。
ドル金利の短期先物をショートにして、ドル円もショートにしておけば、ほぼ無リスクでお金儲けのチャンスだけが残るポートフォリオが構築できるからだ。9月利上げがあってもドル円は織り込んでしまっているので上がらないだろうが、織り込んでいない金利先物のほうは下がる。
反対に9月利上げがなければ金利先物は想定通りで動かないが、ドル円が下がるというわけだ。お金が落ちているようにしか見えない海外勢からは、ますますドル円の売り玉が出てくるといった状況だ。これがストップするのは価格の調整しかない。つまり正準化しかない。それでもザッツ・マーケット言うくらいだから、目の前の現実の相場を無視するわけにはいかない。
ドル円はまだ103円台で粘っているが、それでも割高だと感じられる。少なくともジャクソンホールで持ちあがった102円台というのが、まずは第一歩だろう。私も少量ずつドル円のショートを積んでいく。いきなりは全力のショーtを振らない。なぜならば割高といっても、もっと割高になるかもしれないからだ。
アメリカの経済指標が悪くて、ドル円はまた1円ほど落ちた。そして夜中には101円台に突っ込む局面もあった。そして今日になって東京オープン前に、ドル円は一段安。101.25あたりまで安値を拡げた。
その後はショートの利食いなどで一見、底がたくなったようにも見えるが、依然として上値は重そうだ。ここから出もショート攻めしていっても、まだ間に合うといった感じだ。それほど103円台の後半から104円台で作ってしまった臭いロングポジションが切り切れていないようで、まだ売り足りていないように思える。
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