昨日は朝からドル円が急落した。102円台で海外市場から返ってきたのも一部にはビックリものだったろうが、それがさらに安値圏で張り付いている。そして苦しいほうにロングポジションの投げ売りが一斉に出た感じだ。
ドル円は101円台の前半まで差し込んで、第2ラウンドの下攻めを待っていたのだが、欧州序盤ではドル円は101円台の中盤。ちょっと落ち着きを取り戻して、一服感が漂っていた。
これで101.70とかまで戻ってきたけれども、これで簡単に102円台に戻るとは考えにくい。そうなると朝から安いと思って買っていた人々がすべて逃げることができるからだ。つまりその手前からは相当のオファーも出てくるはずだと考えられる。そこで私は101.71でスモール売って持っていることにした。
そしてドル円が102円台に乗せる前にもうちょっと売り増してナンピンする。そして102円台に乗せたら、全部のポジションをカットするのだ。この値動きの状況の中で102円台に戻しきるようであれば、何か別のフレッシュなドル買い材料が出ているからだろう。そこまでは予見できない。
結局のところ、ニューヨーク時間では実に小動きにとどまった。米国株など資本市場でも実に動いていない。東京時間のレベルから見ると、たいへん高いレベルでドル円は終わったことになる。
今日の午前中にドル円が102円台近くまでアタックした。私も予定通りに101.85で売り増した。そして102.03で買い戻しのストップ注文を出して様子見しているところ。
今晩はECBの金利会合がある。しかしユーロの追加緩和はあまり期待されていない。しかるにドラギ総裁の会見にも関心が集まっていない。金利会合に関しては日米の動向のほうが何をするのかわからない面があって、そちらのほうが憶測をたくさん呼んでいるのが実情だ。
ECBが何もしないということで若干、ユーロが買われる局面が出てくるかもしれないが、それが直接、ドル安を導く相場展開になるとは考えにくい。ここはじっと我慢であって、ドル円が102円台に乗せてこないことを祈るのみ。
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