昨日は日本が休み。水曜日の日米の金利会合を控えて、為替相場も小動きがつづいた。アジア時間ではドル円はおおむね102円台の前半での動きに徹した。週末に起こったニューヨークでの爆弾騒ぎは、リスク回避に傾くこともなく、あまり影響が出なかった。
欧州時間になるとドル円はズルっときて、101円台に突入。後はニューヨーク時間でも経済イベントがなかったため、そのまま101円台での推移が続いた。しかし安値は101.57付近までであった。
アメリカの9月利上げはもうほとんどありえないことになっている。これは先月からドル金利の市場で利上げを織り込んでこなかったので驚くにはあたらない。
でも何を勘違いしてか為替相場では何度も9月利上げがあるのではないかとの観測が立って、ドル円も104円台や103円台にまで上がる局面もあった。しかしこれは実情に合わないので価格の調整を強いられているところ。
一方で日銀も何をやるのかが、だいたいのところ固まってきたようである。総括的な検証をするといっていたが、とくに新しい政策手段を講じるわけでもなく、また従来の方式の反省も出てこないようだ。
しかるにマイナス金利の深掘りをするだけだろうというのがコンセンサスとなっている。深掘りの効果の説明をすることに重点を置いて、物価目標も量的緩和も変えない方向のようだ。
本日も相場の膠着状態は継続するものと思われる。アメリカの住宅着工件数は重要な住宅関連尾データだが、これが出たからといって、明日の金融政策がいまさら変わろうとは思えない。ドル円は101.50から102.50までの間におさまるレンジ相場となりそうだ。
逆にいうと、それがどちらかに抜けてくるようだと別の事情が発生しているわけで、そこからはまた新規の相場だということになる。しかし現実問題としては何も起こることはなさそうだ。明日の昼間の日銀会合にむけて英気を養っておくに限る。
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