昨日の欧州序盤ではドル円が100円台の後半。大統領の討論会が通過しても、依然として100円台の中で推移している。どうにも大台が変わらないと、なかなか次の手を打ちにくい。
逆にいうとブレークするのを目で確認するまでは、100.00と101.00を上限・下限とするレンジ相場だと想定して取引するしかなさそうだ。そういうわけで私は夕方に100.72でドル円をショートにした。
ニューヨーク勢の参入してくるころにはドル円は100円台のミドル近辺まで下がってきたが、それでも20ポイントほどである。とてもここで利食いで買い戻す気にはなれない。できれば100.20あたりまで待ちたいところ。そこで101.00に買い戻しのストップ注文だけ出しておいて、しばらく見ているだけにした。
なんとか100.50も割れてきたりもしたが、なかなか動きが鈍い。イエレン議長もトークを始めたが、先週のFOMCから大きく外れる内容ではない。すでにマーケットでは12月利上げが完全に織り込まれており、驚くことは何もなかった。私は翌朝早くに用事があったので、早めに寝ることにした。
夜中になってOPECが増産凍結に合意したというニュースが飛び出したようだ。今回も合意には至らないだろうという見方が強かっただけに、マーケットにとってはサプライズとなった。
原油相場が3ドル近くも急上昇して、市場全体のリスク許容度が増大。米国株もリスクテークで大きく上昇に転じた。リスクオンの状態になっている割には、ドル円はそれほども上がらなかった。私は早朝にほとんど同値だったが、買い戻してポジションをクローズした。
今日の東京勢はその石油生産の材料に飛びついた。そもそもイベントもない状態が続いていたので、格好の場を提供したことになる。そしてドル円は101円台に乗せてきた。私も追随したかったが、相場を見ていられない。夕方からでもロング攻めに参加したいと考えている。
しかしそもそも石油の生産調整はまだまだ予断を許さない。イラクが合意内容に反対の意を表明してきたからだ。OPEC総会が終了するまで、先行きはまだ不透明のままである。リスクオンにベットするのはよいが、注意を要する。
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