週末にクリントン氏が訴追されないことに決まって、マーケット全体がリスクテークで週明けを迎えた。早朝のセッションからドル買いが進んで、ドル円は早々に104円台まで駆けのぼった。
日本株も大幅上昇してきて、これはグローベックスでの米国株の急上昇にともなうもの。米国株は9日続落してきただけに、そのショートカバー分も激しく入った。市場のリスクオンがどこまで継続するのか、それが海外市場にシフトしてからの最大の関心事となった。
アメリカも夏時間が終わって、いつものことだが我々日本人にとっては間延びする季節だ。ニューヨークオープンまでが待っていても長いのだ。米国株は日付の変わる直前に始まるので、私などは冬時間への対応として、翌朝に早起きしてニューヨーククローズで参戦するほうを選ぶくらいである。
まあ、ニューヨークオープンさえ見届ければ、ニューヨーク時間のコアタイムはそれほども動かないだろうという経験則もある。米国株は大きく上がって上昇したのだが、終盤にかけて一段高をした。しかし為替相場のほうでは、ドルの一段高にはならず。ちょっとドルの買い過ぎの感も出てきて、ドルの目先が重くなりつつある。
さて今日はいよいよ4年に一度のアメリカの大統領選挙である。そして今までになく、どちらの候補が大統領になっても面白くなさそうだというのが前評判である。マーケットの側から見ると、将来不安の増大のあるなしだけで動いている。
クリントンだったら、前政権とあまり変わるはずもないので現状維持。一方でトランプだったら、本当に主張してきたことを実現するのかどうかの心配だけが先だつ。トランプ氏が合格したら、それだけでマーケットは混乱モードに突入すると見なければならない。しかも方向はリスクオフのほうで。
今日は選挙が始まるので、基本的に様子見となる。そして明日にならないと出口調査などが出てこない。マーケットが動きだすのは明日の午前中からとなる。それまでは無用な手出しはせずに、じっと待っているのがベターだろう。
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