昨日はアジア時間で早々にドル円は111円台に乗せてきた。ここのところ続いている1日で1円ほどフレッシュな高いゾーンまで上がってしまうというパターンに慣れきっていたからだ。パターンである以上は、それが崩れるまで愚直に繰り返して対応するしかないのも事実。それで余計にドル円が高値攻めをしている局面では、買いものを集めてしまう結果に。
欧州時間になるとややポジション調整のほうが優勢となった。ドル円は110円台まで押し込まれたが、まだ依然として高値追いには信頼感が残っている。安くなったところを拾っておこうという意欲も強そうだ。私もドル円を110.67で拾っておいた。もちろんこのままズルズルと下がってしまったのでは嫌なので、110.30を割り込んで来たらポジションは全部カットしようと考えている。
ニューヨーク時間ではマーケットの材料が少なかったのだが、原油相場が持ちあがってきた。イランとイラクが減産合意に向けて前向きな見解を示したからだ。それが間接的にリスク許容度の増大を促すことになって、米国株などは堅調な展開となって、歴史的な最高値水準にまで達したのだ。
ドル円やユーロ円も急いで買わないとという思いのこもった買い上げも出てきて、ドル円は111円台を回復。そのまま昼間につけた高値をも超えてきて、111.36まで高値をつけた。私はそこまで持ちきれなかったので111円台に乗せてきたところで止めてしまったが、翌日以降のさらなる高値追いを考えると、ずっと持っていてもよいのかなとさえ思えるのである。
しかしニューヨーククローズも済んでから、日本時間の早朝に東北で地震が起こり、津波の警報が発令された。それがリスクオフを促して、為替相場ではドル円が1円ほども急落することとなった。そして福島の第2原発の冷却装置が壊れたと報道されると、ドル円が一段安し、目先はリスク回避の姿勢が強まった。
どの程度の被害が出てくるのか、もうちょっと時間が経ってみないとムードで東京時間はスタートしたが、まあ大したことはなさそうということで、ドル円は反転・上昇してきて、再び110円台の後半で上がってきた。ともかく何ぶんにも米国株は歴史的な高値に張り付いているので、リスクフルの状態であることには違いはない。まずは欧州序盤での動きを見たいところだ。
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