年明けの3日にドル円は118.60まで高値をトライした後、昨日は117円台まで押し戻されてのスタートとなった。明らかに年初からの2円ほどのラリーが起こったことで、上値部分にロングのシコリを抱えている状況。相場が上がっていっても逃げのオファーで重くなるのは目に見えている。
しかしトランプラリー中だから、そんなものを意にも介さずにここまで上がってきたのだ。教科書通りに決め込んで取り組むのは危ない。上値追いはしないようにはするものの、場合によってはトレンドフォローとしょうして短期戦でロングにしてみてもいいかも。その程度の考えでドル円の上サイドの行方が気になる状態で欧州市場を迎えた。
すでにアジア時間で118円台乗せを果たしたドル円だったが、買いたい人の意気込みはわかるものの、やはりプライスに伸びがない。これまでだったら容易に50ポイントほども上がってしまうのに、出来高の割には相場が上がっていかない。相当にシコリで病んでいるものと見える。私もやっと今年最初のディールとして、118.00でドル円を売ってみた。
ドルをショートにはしているものの、ユーロドルを見てもポンドドルを見ても、ずっとドルの高値張り付きである。外部環境がそうなっているのだから、ドル円だけ格別に下がっていくとは思われない。だから下がっても限りがあると思っている。
だから完璧なドルベアではないのだ。とりあえず去年の年末のレベルが116円台の後半であり、今年は117円台の前半で飛んで始まっているので、その空いたギャップの部分が下値のメドとなろう。つまりまだ2日しかやっていないが、今年の最安値である117.20あたりが当面の底値であり、サポートとして目指すべき水準か。
ともかくもポジションを作ったのだから、損切り注文を出しておいて、後はマーケットに任せるしかない。利食いの目標は117.25にするのはよいが、買い戻しのストップロスはそれまでの高値が118.17だったのだから、そのちょっと外側の118.20でプレース。ドル円は軟調に推移したので、あんまりアゲインストを食らわずに117円台のミドルまで軟化してきた。
グローベックスでは米国株が高いので、リスクオンになりそうなものだが、ドル円の上げはその都度、限定的なものにとどまった。ニューヨークオープン時にはドル円も安値攻めをしたが、私の利食いである117.25はできなかった。ほんの数ポイントのことなので、後悔するのも嫌だったので117.31で買い戻した。これで初トレードは上手くいったということで、まずは良しとしなければ。
FOMCの議事録なども後悔されたが、内容は想定内のことであり、ニューヨーククローズに向けてはドル売りがかさんでドルは安値引け。ドル円は年初の発射点に完全に押し戻された。引き続き要ウォッチである。
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