先週の金曜日はアジア時間でドル円が115円台に乗せてきたのだが、その後にすぐに114円台の真ん中まで押し込まれてしまった。それでちょっと上はやってしまったかなというムードで欧州入りとなった。
ニューヨーク勢が参入してくるまでは静かな動きに終始し、ドル円はいつ見ても114.60アラウンドだった。ドル円は前日に113円台に突っ込んだ後の戻しだから、下がったら買い戻したいプレーヤーも多いはず。私も114円台の前半から113円台の後半までは買いゾーンだと考えていた。
ニューヨークオープンまでの米企業決算では、おおむね良いものが並んだ。JPモルガン、BOAやウェルズファーゴなど、大手金融が中心だったが、トランプラリーを利益で裏付けるにはちょっと物足りない感じである。
ミクロ指標の次はマクロ指標である。その直前までにドルは下がってきて、ドル円は114.30あたりまで緩んできた。指標の結果発表とともに113円に突っ込むのか。
しかし指標のうち注目されている小売売上高は、高い水準のものとなった。年末商戦が良かったのか。ともかくもドルは反発に向かった。ドル円は再び115円台を目指す動きとなり、時間をかけてではあったが、ついには昼間の高値をも抜けてきて115円台の中盤まで上昇した。
安値突込みが不十分だったため、私はドルをお拾いすることができず。また上がっていく過程では、まったく追いかけ買いをすることが出来なかった。ちょっと馬鹿らしくなってきたのもあったが、ドル相場の行方だけを追うことにした。
0時発表のミシガン大学が予想をやや下回っただけなのに、これが契機となってドルは反落した。ドル円はトップから1円以上もの下げを演じることとなって、114円台でニューヨーククローズを迎えることとなった。
今日はアメリカが休みなので、マーケットの動意に乏しい展開となるだろう。本格的に動きだすのは明日からだが、火曜日にはメイ首相のEU離脱に関するスピーチがあり、金曜日はいよいよトランプ大統領の就任式だ。経済指標がミクロやマクロもたくさん出ることが予定されているが、今週はもっぱら政治が相場のテーマになりそうだ。
日本時間 15時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)