昨日も欧州序盤ではドル買いの流れが強まった。ファンダメンタルズ的にはドル売りになるべきところ。短期トレンドがドル安方向になりかけているところだから、その売られてきたドルのショートカバーのステージもないはずがない。
そもそもパターン的に欧州序盤であることが判明してくれば、多くのプレーヤーが不必要な損失から免れる。この時間帯はドルロングで攻めないまでも、ドルショートは外しておくのだ。
欧州序盤のドル円の戻しで、114円台乗せのギリギリのところまで上がった。ドル円の113円台の後半レベルでニューヨーク勢の参入となったが、まずはFT紙でのトランプ氏側近の発言が取り上げられた。ユーロが過小評価されていて、それをドイツが活用しているというのだ。ドル売りは強まったが、ドル円は113円台の前半まで。
さらに薬品会社との会談もこなしたトランプ大統領なのだが、その中でドル相場についての言及も見られた。とくに中国と日本が名指しされたのが大きい。日本サイドとしては安倍首相のお友達作戦でなんとか場をしのごうとしていたとようだが、どうもその通りにはいかないようだ。ドル円は急激に下落し、112円台の前半へ。
私としては値段だけを見てのトレードしかできない。直接、現場でインタビューしているわけではないのだから、何が飛び出してくるかはわからないからだ。そんな中でも値段だけはウソはつかない。今年の最安値ということで112.50から何度か売ってみた。
ショートは利食いできたものの、112円台を割り込むことはなかった。比較的に長い時間、112円台の前半でステイしていたようにも感じられた。そして112.50を再び上回ってくると、ちょっと興味がそがれた。また明日、様子見を見てからにしようと思って、1時くらいに就寝。
そしてニューヨーク時間のクローズ間際では、米国株もドル円も値を戻してきた。しかし昨日で落とした分はすべて回復できず、また翌日期待の相場待ちとなっている。東京時間でドル円は113円台までは戻してきた。
今晩はADP指数やISMの景況感など、いろいろ経済指標が出てくるが、やはりトランプ氏が何を言ってくるかのほうに注目が傾いている。FOMCも開かれるが、今回は何もしないだろうということで、まったくマーケットの関心のカヤの外である。いつ飛び出してくるかわからないトランプ発言だけに、当面はテクニカルに従って、ドルの戻り売りで運ぶしかなさそうだ。
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