昨日も東京時間ではドル円が安値圏で張り付きのまま。依然として今年の最安値をうかがう展開が続いており、110円台を脱しきれないである。かといって、これだけ重いのだからさっさと110円割れをすればスッキリするものを、それがなかなか引っかかっていて下げ止まってしまう。
欧州時間ではドル円がややショートカバー。ここ最近のコアレンジは110.30から111.30と考えて、111円台に乗せてきたら速攻で売りこんでみて、しばらく様子を見ようと考えていたのだが、なかなか111円台にまでは上がらず。111円台に乗せてきたのは日付が変わってきてからであった。
私としては夏時間に移行してからは、早朝ディールに励むつもりであるので、早々に寝てしまったので、直接、111円台を目で見ていない。オファーで注文を出してもいなかったが、今日の早朝にはドル円は110円台の後半であった。
本来であれば111円台で売りたいところであったのだが、多少、安くても仕方がない。そこでポジション量を落として売りこんでみることにした。111円台に乗せたところでナンピン売りを目論んでいるからだ。
すると10時過ぎにアメリカがシリアにミサイル攻撃をしたという情報が流れた。もちろん先にドル円のほうが下がってきている。どうしてなのかを調べたらシリアの化学兵器に対する警告だということがわかった次第。
そして確かに今年の安値を下回ってきたが、更新したのはほんの数ポイントだけ。110円台の前半は短期的なサポートとしてちゃんとワークしているようだ。私もそれを認識していたので、とりあえずは深追いはせず、110.35でショートを閉じてしまった。
今晩は雇用統計であるが、あまり市場の関心を集めていない。ドル金利の動向にも影響を与える時期でもないし、すでに先日の民間調査で良い結果が出てしまっている。就業者数が予想よりも多くても、マーケットは反応しきれないだろう。
それよりも米中会談の2日目である。ニューヨーククローズまでには内容がすべて明らかになることはないのだろうが、そちらの方が心配で、妙にポジションを積み上げられない状態が続いている。ちょうどシリアに攻撃したのとタイミングを一にして、中国にも北朝鮮に強硬姿勢で臨んでくれと言いやすくなったのも事実。
実際にトランプ大統領が額面通りに中国に要求したとなったら、結構、安心感からリスク性の高いものはリバウンドに向かうのではないか。ドル円で言えば、この110円台ローを安値にして、2円級の反発くらい演じてもいいのではないかと見ている。
日本時間 16時30分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)