昨日は海外情勢に動かされる一日となった。東京時間では中国の景況感が悪化したことを受けて、日本株が下落。日経先物は2万円の大台を割り込んできて、ドル円も112円台に突入。
しかし日本株が先週の安値レベルでサポートされ、底値を打ったのを確認した後は、安心感から買い戻しが殺到。ドル円も東京クローズまでには朝がたの水準を完全に取り戻していた。
これだけ値の戻しが激しいところを見ると、多くのプレーヤーがドル円を買いたくて買いたくて仕方がないのだろう。欧州序盤からもドル円の秋は強まり、113.60あたりまで上がってきた。何度も思い出すのだが、古い話しではあるがベンツエン・シーイングのレベルである。
ここで引っかかるとは思わないのだが、ここからは買いたくはない。半日たって、完全に抜けているのを確認できる状態でないとロング攻めはしたくない場所である。不用意に手を出さずに眺めているしかない。
ロシアがこれ以上の石油の減産に対して消極的な姿勢意を示したため、原油価格が下落傾向をたどった。それが上がろうとする株価の頭を抑えた格好となって、ニューヨーク時間ではリスク許容度が減退した。
それにともなってドル円も下落。欧州時間での高値が、当日の高値となってしまったのである。後は下がったところをどのくらい拾いたいかを見極めるだけである。
私は早々に寝てしまったが、FOMCの議事録ではメンバーの中でバランスシート縮小の開始時期について意見が分かれたようである。それを嫌気してのリスク回避も進んだ。
しかし年内にも縮小はやらないといけないことでは一致しており、意見が反対を向いているわけではない。マーケットの流れを変えるには、ちょっと物足りなかった。
今晩は民間調査の雇用データも出てくるし、明日の雇用統計に向けて盛り上がってくるところである。しかし雇用環境が劇的に変化しない限りは、FRBの金融政策の既定路線を変えることにはつながらないだろう。つまりマーケットには大きなインパクトを与えないということだ。
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