先週の金曜日はドル円がストレートに下がった。朝がたの112円台はすでに重くなっており、ドル安の短期トレンドは脱しきれないようだ。私も目の前でストンとドル円が落ちるとは思ってはいないが、どこかでショートを持っていないといけない気がする。
そこで売り場を探していたのだがズルズルとしか下がらないので、なかなか勇気をもって売っていくことができなかった。111円台の中盤では何度も下げ止まっていたが、ニューヨーク序盤ではついにブレーク。
材料のない一日であったはずだが、スパイサー報道官が辞任との報道が流れて、それが市場に不安感を与えた。トランプ政権の運用能力に不安が出てきて、ドルは全面的に売りこまれた。
そしてドル円は111円前半まで突っ込んだ。その後もまったく戻りらしい戻りはなく、ドル円もユーロドルも、週ベースでもドルの安値圏で引けることとなった。
今日のところは日本の国会で安倍首相の説明責任が求められているところだ。あまり新しい材料が出てきそうにもないのだが、マーケットはややリスク回避で動いている。東京オープン前からドル円は値を下げて、前日の安値を下回り、110円台に突入もしてきた。
先週までにつもり上がったドル円のロングポジションの行方も気になるの で、110円台は値動きに要注意だ。今週は米国株の高さをけん引してきたグーグルやアップルの決算発表がある。すでにかなり良い結果が見込まれているが、株価は織り込み済みである。
発表後の米国株の調整の動きに注意しないといけない。アジア時間の動向と関係なく、トレンド通りにドルの一段安が起こるかもしれないからである。ユーロドルの1.18台とか、ドル円の109円台を見たにしても驚かないというスタンスを堅持しないといけないところだ。
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