どうも今週になってからはドル円が上がっても、先週の高値である113.25近辺で引っかかってしまっている。つまり113円台乗せまでは頑張ってドル買いに励むのだが、乗せてきた後が続かない。もちろん値崩れはしない。
しばらくは113円台を維持できるほど、依然として買い意欲が強いのがうかがえる。しかし上サイドで滞在時間が長い分だけ多くのシコリを残してしまうことになって、なかなか次の上値攻めとはいかないのである。
昨日のアジア時間でも、ドル円は重い足取りが強いられた。ドル円は112円台のミドルまで下がってきて、短期筋のストップロスの売りも誘いだしていた。欧州時間になってもそうしたながれは変わらず。
ドル相場は重いままで、予定されている材料がアメリカの経済指標しかないために主に様子見の態勢に入った。私もどこかでドル円を買っておこうと思って拾い場を見つけようとしていたのだが、なかなか良い節目がなかった。それだけズルズルと下がってきてしまっているのである。
注目度はいつもよりも下がっているとはいえ、ADPの雇用調査が出た。それがほぼ予想通りだったが、雇用に心配はなさそうだということで、マーケットに安心感が広がったようである。
12月利上げは変わらないとしながらも、今のままのペースだったら景気の腰折れにはつながらないだろうという観測が強まったようである。私もドル買いをしてみたが、ドル上昇のスピードがのろい。10ポイントほどで利食い売りしては、また買ってみるを繰り返した。
次に出たISMの非製造業は予想を上回って、マーケットをさらに強気にした。弱めに始まった米国株も反転・上昇に向かうこととなって、ドルも全面高に。しかし夜中にドル円は113円台を触ることはできなかった。
ティラーソン国務長官がトランプ政権内で不協和音を醸しているということで、昨日は本人が「辞任する考えはない」とわざわざ言ったりもした。国務長官とか国防長官が辞任することになったら、政権維持が疑われるくらいの大事である。
ツイッターで北朝鮮に関するつぶやきに注意しておきたい。依然としてトランプ大統領が「話し合いは無駄だ」と繰り返すようならば、閣僚の目指している外交努力と反することになる。すでに議会での予算審議が重要な局面に入りつつある現状としては、政権内部の不一致は手痛いことであり、リスク回避につながる。それも相当に大規模のリスク回避だ。
日本時間 16時20分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)