金曜日はドル円が113円台のミドルで小動きの一日となった。ユーロドルも40ポイントほどと、実に狭い値幅にとどまっている。ドル円やユーロ円、つまり円絡みはリスクに敏感だとされているが、最近は鈍感になりつつある。
先週の木曜日には日本株は大きく上昇して今年の最高値を付けた一方で、その後に急落。日経先物の値幅としては1000円を超える下げを円いたのだが、その間のドル円の動きは1円幅もない。確かにリスクオフのタイミングではドル円、ユーロ円も下がるのだが、下げ幅が小さいのである。
通常の相関であったら、ドル円10ポイントで、同じ方向に日経先物は20円動く。それがまったく聞いていないのだ。ドル円が3円以上も円高に進まないといけないところなのである。
私も金曜日はドル円を何度かショートに振ってみたが、うまくいかない。ストンと落ちる局面がなく、気持ちよく抜けたということがまるでなかった。苦労して時間もかけて、やっと5ポイントとか。むしろ同値であっても逃げきることがせいぜい。かなり面白くもない相場展開だったといえよう。
トランプ大統領のアジア地域の歴訪も終わって、今週のマーケットは政治ネタから経済イベントへと重点がシフトする。また経済指標の発表も多い。株価の調整がやや見られる中、今後の方向感を確かめるうえで大事な週となりそうだ。
とりあえず今夜はアメリカが休み。だから市場の参加者は少なくなろうが、その分だけテクニカル的な動きに支配されやすくなる。ドル円やユーロドルなども大台が変わらないだろうと思い込んでいたら、意外にもこういうときにこそ動いたりするものなのである。
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