東京市場では日本株は上昇した。前日に米国株が大幅安をしているのに、日足では長い陽線を形成したのである。つまり日本人は安いからという理由で買いしかしなかったということだ。いつものことであきれるが、日経先物が火曜日につけた安値を下回らなかったという安心感からもあろう。それでドル円も108円台中盤から持ち上がってきて、109円台を目指す動きとなった。
先週のパターンではいつも欧州時間の前半はリスクテークとなる。その気持ちはわからないでもない。前日に大きく株価が下がっているのだから、今日こそはちょっとは戻るのではないかという期待が出てくるからである。
米国市場が始まって本当に株価が反発しようものならば儲けものという考えだろう。逆にいうとニューヨークオープンではいつも裏切られてきたということだ。そこで私もアーリーニューヨークの時間帯に、ドル円を109.11で売ることにした。ストップロスはそれまでの高値が109.30だったので、109.35でよい。
しかしニューヨーク市場では米国株が依然として不安定な動きを示しており、株券の買い戻しが一巡すると値下がりが激しくなってきた。米国株も火曜日の安値まで急接近。ドル円は私の利食いポイントであった108.65を通り過ぎて、108.06まで差し込んだ。
もちろんもっと下がってもよい状況ではあった。でも米国株は火曜日につけた安値を下回らなかったことで、ダブルボトムを形成した。そこからニューヨーククローズにかけて大きくショートカバーが入った。ドル円は108円台の後半まで値を戻してきている。だが日本は休みだし、経済イベントもないが、トランプ大統領のインフラ投資案の中身の発表は控えている。
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