昨日の東京時間ではドル円が106.60から106.80あたりまでで、ほとんど動きらしい動きは見せなかった。パウエル議長のトークが済んでから米国株は連日で大幅安をしているのだから、もうちょっと激しくリスク回避となってもよさそうなものなのに。
私ももちろんドル円やユーロ円でベアスタンスで構えているのだが、動きの乏しい中では容易に手を出すことができない。狙いとしてはドル円の107円台乗せであった。
先週からの戻しでも108円台は付けきれずだったし、先日の戻しも107.25あたりまでで押し返されている。107円台の前半は相当に重いものと考えてよい。年初から持っているドルロングの逃げのレベルも、そこまで下がってきているのだろう。
アメリカの経済指標が出た後で、かなりの時間がかかったが、ようやくドル円は107円台にタッチしてきた。私もなんとか107.04で売ってみたが、一度もフェイバーにならずに堅調な動き。
私としては107.25で買い戻しのストップ注文を置いておくことしかできない。まあ、自分が考えてポジションを作ったつもりでも、後はマーケット任せにするしかないのだ。翌朝に早起きすることにして、そのまま寝ることにした。
夜中にトランプ大統領が貿易摩擦を増幅させるような発言をした。鉄鋼やアルミの輸入関税を大幅に引き上げるとしたもの。来週にも大統領令に署名するということで、その真剣味もうかがえた。中国などからの反発は必至で、それがマーケットを不安に陥れた。
リスク回避の動きが強まって、米国株はボラティリティンの上昇をともなって大幅安にまで売り込まれた。リスクオフということでドル円やユーロ円も下げるには下げたが、値幅は限られた。2円も2円幅も下がっていないで、大台は変わらず。ドル円は106円台のままであった。
仕方なく私は早朝に106.30で買い戻したが、またどこかで売らねばいけないことを考えると、あまり嬉しくはない。今晩の注目材料は言うまでもなくリスクのありようだ。メインは米国株の動向だ。すでに3日続落しており、しかもいずれも大幅安となっている。下げ止まることがあるのかどうか。止まらない限りは、どこまで行ってもドル円のショート攻めしかないだろう。
日本時間 16時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)