マーケット全体にリスク許容度がやや戻ってきたような感じもするが、昨日の昼間のドル円は上値が押さえつけられているような格好だった。その前日に107円ちょうどまで買い進んだので、形の上では上方にシコリを残したともいえるのである。
しかしドル円が値崩れすることはない。107円まで見たので、買い遅れた人のビッドもそれなりに入ってくるからである。欧州序盤ではドル円は106円台の中盤。あまり大した経済指標もない中、気がかりは株価である。
欧州株は持ち直してきており、上昇に弾みがついているようだ。問題はニューヨーク株のうち、先週から悪い材料ばかりが並んでいるハイテクセクターだ。相当に下げてきているだけに、反発するならば反動も大きいはずである。
ニューヨーク時間が始まると、そうした売り込まれていた株価も回復傾向がはっきりしてきて、市場に安心感が広がった。そうした株価の動きと関係なく、為替相場は動きが小さかった。イースター休みに入るので、連休前ということで、動意薄でしかなかった。
ここしばらくはおとなしい動きを示していたビットコインだったが、昨日はまた不安に駆られるようなレベルまで値を下げてきた。本日は材料がないだけにビットコインなどの下割れなどもリスク回避を誘う一因になるかもしれない。
しかし基本的には為替相場は動きにくいだろうし、そのような中で無理してポジションを作る必要もないだろう。思い切って休んでしまうのも一手である。
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